白鬼とバケモノは番になるか

むかしむかし、自分を山に追いやった村人を虐殺しようとしたとして
妖や魔物を祓ったり退治することを生業にしてきた桃治(とうじ)一族に封印された鬼・ウラ。
600年後の現代で、桃治家の次男・三清(ミキヨ)に封印を解かれる。
三清は幼いころからウラの伝承を聞かされ恋焦がれていて、
ウラを妻にするために封印を解いたと告げられる。
戸惑いながらも人のぬくもりが恋しいウラは三清と体を重ねる。

しばらくは平穏な日々を過ごすが、あることをきっかけに変化がある。
三清の兄・静斗(シズト)が珍しく家を訪ねてきたのだ。
何かを恐れる三清に「外に出るな」と忠告されるも、外の世界へのあこがれが募るウラ…。
ある日我慢できず、三清が仕事で家を空けているスキに抜け出し街に出る。
初めて見る光景に狼狽えているところを、静斗が差し向けた部隊に捕らえられてしまい───…。


本文24ページ

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