KAT-TUN中丸雄一漫画家デビュー『山田君のざわめく時間』配信記念スペシャルインタビュー掲載!

KAT-TUN中丸雄一漫画家デビュー『山田君のざわめく時間』配信記念スペシャルインタビュー掲載!

KAT-TUN中丸雄一漫画家デビュー作『山田君のざわめく時間』配信を記念して、中丸雄一さんへスペシャルインタビュー!!

KAT-TUN 中丸雄一漫画家デビュー記念特別企画!

中丸雄一(なかまる ゆういち)プロフィール

1983年生まれ。2001年にKAT-TUN結成、2006年にメジャーデビュー。

音楽活動、バラエティ番組出演等に加え、日本テレビ系列『シューイチ』のコメンテーター、ABCテレビ系列『朝だ!生です旅サラダ』生中継コーナーのリポーターを務める。
本格的なマンガ執筆および単行本発売は今回が初挑戦。

インタビュー

──漫画家を目指されたきっかけや背景を教えてください。


中丸「ジャニーズに入る前は時代的にマンガが売れに売れまくってる時代で。周りの友達とかも含めて全員マンガ雑誌を読んでいた時代だったんです。そして、元々絵を描くのが好きだったっていうのもあって漫画家って楽しそうだなと思ったんです。漫画家になるための参考書的なものとかも読んで、道具も初心者なりに揃えました。で「俺はやる!」と。でも当時はマンガを描くのはアナログで…。実際にペンで描いてみるんですが絶対無理じゃないですか!あんなんで絵描くのなんて。ストーリーも考え方わからないし。それで一瞬にして挫折しました。」


──その後再度漫画家にチャレンジされたということですが、道具もご自身の状況も変わった今、あらためてマンガを描いてみていかがですか。


中丸「まずは幸運だったと思います。というのも芸能活動を始めてからも、10年くらいイラストを描く連載を持たせてもらったり。今はマンガが描けるソフトとかもある。さらに一人舞台を定期的にやっていて、ゼロから完成まで作るんですけど、そこで自分なりに組み立て方とか…コント台本も自分で作っていまして。そういうことを経験してるのでストーリーも作れるようになった。それらの条件が3つ揃って、「これ組み合わせたらマンガ行けるぞ」って気づいて始めたわけです。色々重なってラッキーだったなって思います。」


──単行本が出ると決まった時、どう思いましたか?


中丸「「遂に!」って感じです。というのは、30代後半で、もうわざわざチャレンジしなくてもいいってこともあると思うのですが、自分の中でマンガを描く熱が再燃しちゃったので、その気になって行動を起こしていて…「単行本を出す」って勝手に決めてて。」


──勝手に(笑)「連載を持つ」とかよりも「単行本を出す」ということですか?


中丸「はい。それまでの過程をどうしたら良いかわからなかったんですけど。「いいから出す」って。子供の頃の夢でもあったし。そう勝手に決めて。いつも応援してくれるファンの人達の前では、「今年の目標は?」とか「来年はどうしますか」とかって質問には毎回言ってたんですよ。「単行本出します」って。何の目処も立ってないのに。
言った方が、自分の尻に鞭を打つことにもなると思って。でもまさかここまで時間かかると思ってなくて。そういうこともあり、「やっと辿り着けた」という喜びですね。ようやく野望を達成しました。」


──連載が決まった時の周りの反応はどうでしたか?


中丸「「え!マジで!?」みたいなリアクションを想像してたんですけど、そんなにでした。KAT-TUNのメンバーや「よにのちゃんねる」の人たちもそうなんですけど、「へ~すごいじゃんおめでとう」みたいな。エールとか褒めてもらったりとかはしたんですけど。
「ますまるらじお」で目の前で読まれた時は、最初はすごく恥ずかしかったんですけど、だんだん慣れてくるんですかね、「楽しんでもらえたらいいな」みたいな気持ちになりました。」


──連載の中でどんどん成長されているのが凄いと思ったのですが、ご自身では自分の成長度合いをどう評価されていますか?


中丸「「順当」だなと思います。家でなんとなく描く1時間よりも、本番に向かってる1時間ってだいぶ質が変わってくると思うんですけど、これだけ最先端の月刊誌に載せてもらえるんだって思うと、メンタルも引っ張ってもらえてる感じです。他の作品と比べて、もともとクオリティの差っていうのはわかった上での挑戦だったんですけど、実際に横に並んでみた時は愕然としましたね。」


──主人公と中丸さんご自身の似ているところと、逆にぜんぜん違うところがあれば教えてください。


中丸「結構似てると思います。基本的にざわめく内容も普段自分が思ってることを描いてますし、性格的にも近いと思います。全くゼロからキャラを生み出すのって難しいと現状思っていて。自分がヒントとなれば描きやすいと思うんですよ。そういった理由で、自分を反映しつつ描いてますね。もっと色々なものが向上したら、自分とは全く違うキャラクターが描けるかもしれないですけど。」


──第1話で出てきたマッサージ屋さんでお尻を揉みしだいてほしいというエピソードはご自身でもあったんですか?笑


中丸「自分でもあった、んですけど…不思議なもので、ネームを10本とか20本とか描いてプロの方に見てもらった時に、その尻の話って、僕の中では一番納得いってない話だったんです。もっと面白くならないかな…みたいな。なので「一番出来が悪いから出したくない」って編集さんに言ったのですが、「これが一番おもしろいと思う」って言われ、最後までピンとこなかったけどプロの人のアイデアのほうが絶対良いだろうって思い、結果1話目になったという…。

自分の中の「これ言っても良いのかな」「くだらないかな」「どう思われるかな」っていうのを描いたほうが面白いよって1話出した後に言われて。それからはそれが指針的な感じになりましたね。」


──他のキャラクターにもモデルとなるような方はいらっしゃいますか?それともご自身の分身がいっぱいいる感じでしょうか?


中丸「そうですそうです。山田はもう自分確定なので、話を膨らませるためにあと2人必要だと思い、対比となるような性格の子がほしい、と思い“ごうわん”と“斉藤”を作りました。ごうわんと斉藤もまったく知らない人格だと描きづらいので2人とも自分の一部を乗せてキャラ作りしています。

ごうわんは都市伝説が好きっていう一面があるんですけど。そこは完全に僕の気持ちを乗せましたね。で斉藤はパソコンとか機械が好きな一面を持ってるんですけど、そのへんも、撮影機材とか好きな僕自身の要素を乗せました。」


──今回電子の特装版に以前描いていた習作ネームの一部が入りますが、それについて教えてください。


中丸「なんでボツになったかっていう主な理由として、新人さんあるあるって後に聞いたんですけど、風呂敷をめいっぱい広げて、自分の描きたいイメージを広げるけれども、ゴールまで回収出来ないで破綻する、みたいな。
そういう気持ちで読んでほしいですね。「ああ、こうやって破綻していったんだ」みたいな。「広げてるねえ~」っていう。実はあれでもだいぶカットしてるんですよ。」


──中丸さんが最近「ざわめいた」瞬間ってありましたか?


中丸「今単行本に向けてペン入れをしている時期なんですけど。自分の中で結構メリハリがあって、ネタを探している期間と、ネーム描いてる期間、ペン入れする期間、と大きく3つあります。ネタを探してる期間だと結構アンテナ張って思ったことはメモしてるんですけど、今はペン入れ期間なので、ネタを探す労力よりもペン入れに注力していて、最近はメモってないです。なので…ざわめいてないですね。」


──中丸さん、ありがとうございました!!


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