ダヨオ インタビュー特集

―自己紹介をお願いします。
静岡県出身です。映画と音楽、旅行と食べることが好きです。

―BLとの出会いを教えてください！
初めて触れたBLはたまたまテレビをつけたときにやっていたアニメ『グラビテーション』でした。
それまで少女漫画が一番好きだったのですが、高校時代にふとスラムダンクを読み返したときに雷に打たれたように萌えというものを理解して「男たちの恋愛が描きたい！」と思ったことを鮮明に覚えています。

―BLを書いてきて「こういうところが好き！」という点はなんですか？
誰かを猛烈に好きな人の姿が大好きです。受けが攻めを、攻めが受けを、好きな気持ちの矢印が濃いほど楽しくてしょうがないので、相手への気持ちが爆発してるシーンを考えたり描くときが幸せです。

―デビューした時と今、自分の中で「変わったな」と思うところと「変わらないな」と思うところはなんですか？
デビューした頃は「自分が伝えたいことをいかに伝えきるか」で精一杯でした。今は「どうしたらより楽しんでもらえるか」がとても大事になりました。
変わらないのは相変わらず悩みまくることです。

―BLを書く上で楽しいと感じることを教えてください。
全部楽しいですが、2つ前でも答えたように特にお互いの「好き」がスパークしているところを描いていると最高に楽しいです。受けと攻めが付き合い始めたときは「この人たち付き合ってるんです見て！！」と走り出したくなるし、なかなか結ばれなくて悶々としているときも「頼む早く付き合ってくれー！！」と走り出したくなります。

―Hシーンを書いていて困ることはありますか？
難しいアングルや複雑な絡みに都度挑まなければいけないこと。描けるものの少なさを思い知って練習する…の繰り返しなので他のシーンより時間がかかります。難しいこともありますが楽しいです。

―キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？
歩いている時、落書きしてる時です。

―BLに限らず、影響を受けた作品はありますか？
韓国映画『新しき世界』が最も好きな男2人の関係が描かれていて人生ベスト3に入る映画です。

―漫画を描くうえで一番好きな作業は何ですか？
ペン入れ、色塗りが特に好きです。

―今一番ハマっている人・ものに関して教えてください。
旅行で街歩きをするのが好きです。Google earthを見ながら歩きたい街を決めます。
去年行った南仏がすごく楽しかったです。

―先生の書かれた作品のご紹介とアピールポイントをお願いします！
『肉食組曲』
できる営業マンと印刷工場の可愛い若手男子の恋、同人作家同士の恋、元ホストと焼肉店店主の幼馴染同士の恋の3つの恋愛模様を追っていく物語です。
キャラクターたちが落ち込んだ時にお肉を焼いて元気を出そうとするのですが、食べ物、特にお肉は疲れた時や落ち込んだときにエネルギーになったり寄り添ってくれるような存在だと思っています。
仕事終わりにフラッと焼肉屋に入るように、疲れたときに読んで笑ったりときめいたり「お肉食べたい！」と思ったりできるような本になっていたらいいなと思います。

―今後の目標、野望を教えてください。
長く描き続けることです。

―好きな攻タイプと好きな受タイプはなんでしょうか？
太陽×月、ヘタレ攻めや健気受けも好きです。執着気質のキャラは受けでも攻めでも楽しいです。

―これから挑戦してみたい設定やシチュエーション等を教えてください。
善人が出てこない物語、長く一緒に暮らしているおじさん同士のカップル、外国が舞台のものなど。

―原稿を書く日のタイムテーブルを教えてください。
7時起床、9時～12時作業、13～18時作業、18～20時家事等、20～23時作業、就寝です。

―熱心な読者の方へメッセージをお願いします！
インタビューを読んで下さりありがとうございます。
『肉食組曲』楽しんでいただけたら嬉しいです。
（2020年1月回答）