新刊配信記念!!彩枚サトル先生インタビュー

―自己紹介をお願いします｡
彩枚サトルです｡彩枚であやひらとよみます｡趣味は旅行とライブ鑑賞です｡

―今回「b-boyオメガバース」にご執筆いただく以前から「オメガバース」の設定はご存知でしたか？　また､初めて知ったときの印象はどのようなものでしたか？
何冊かオメガバース作品を購入して読んでいたので､知っていました｡最初は少し難しいかな､と思ったのですが､数作読むとすっと入ってきました｡いろいろな応用が効いて､面白い設定だと思います｡

―「オメガバース」をテーマとするにあたり､こだわった部分や苦労した点があれば教えてください!
オメガバース作品が周知され始めてから､ある程度の「王道」と言ったものが出来上がっているのを見て､せっかくならα×Ω以外の組み合わせを描いてみたいなと思いました｡ただ､そこの性の序列がはっきりしているからこそ､αを登場させたうえでβとΩをカップリングにする､というのは骨が折れました｡

―先生の考える「オメガバース」の魅力は何ですか？
ちょっと趣向が違うかもしれませんが､いわゆる時代物における階級社会とか､身分制だとか､そういった雰囲気に近いものを現代の世界観でできるということでしょうか｡運命の番という言い回しも､束縛力が高いという点でいいスパイスだと思います｡

―先生の書かれた作品のご紹介とアピールポイントをお願いします!
｢アルトルイスト｣
寝取られならぬ寝取らせをやってみないか､というお話を担当さんとして｡私は三角関係か､そうでないにしても三人が出てくる話を描きたいと申し出て､それを組み合わせる形で構想を練って､出来上がったのが本作です｡α､Ω､βそれぞれの視点から見た一つの恋愛･･･みたいなものが描けたらいいなと考えていました｡横暴そうに見えてメンタルの弱い攻め×ふわふわしているようでメンタルが強い受けのお話です｡余談ですが､作中の舞台が東北のつもりで描いていたので､“寒さ”の描写を頑張りました｡

―BLとの出会いを教えてください!
明確にどこで出会ったという記憶はないのですが､おそらく友人の紹介してくれた商業アンソロジーなどだったと思います｡

―キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？
何も考えず歩いているときや､お風呂だとか･･･本当にふとした時です｡思いつこうとすると､逆に思いつかなかったりします｡

―BLに限らず､影響を受けた作品はありますか？
色々ありすぎて書き尽くせませんが､昔から群像劇ものが好きだったように思います｡小説家だと､伊坂幸太郎先生とか｡あとは映画についても少しだけ勉強していたので､そのあたりも影響を受けているように感じます｡

―漫画を描くうえで一番好きな作業は何ですか？
背景です｡

―今一番ハマっている人・ものに関して教えてください｡
作業中にエレクトロスウィングというジャンルの音楽をよく聞いています｡以前はジャズなどを流していたのですが､眠くなってしまうきらいがあったので､もう少しにぎやかな音楽を探した結果出会いました｡

―今後の目標､野望を教えてください｡
旅行が本当に好きなので､ファーストクラスで空の旅をするのが夢です｡

―好きな攻タイプと好きな受タイプはなんでしょうか？
攻め受けという話とは少しずれてしまいますが､責任感がなく飄々としているキャラと情に厚い苦労人のコンビが好きです｡あと目に光のない攻めが好きです｡背も高く力も強く黒髪だと尚良し｡19歳童貞が理想です｡

―これから挑戦してみたい設定やシチュエーション等を教えてください｡
山場のシーンで幕が降りて､その後を視聴者に任せるような映画が好きなので､一度そういったラストシーンを描いてみたいです｡エンドロール中ずっと席に座っていたくなる映画のような･･･難しいですね｡

―原稿を書く日のタイムテーブルを教えてください｡
しっちゃかめっちゃかです｡体に悪いので直したいです｡

―熱心な読者の方へメッセージをお願いします!
ここまで読んでくださってありがとうございました｡またどこかでお見かけした際には､何卒宜しくお願い致します｡