はだしの天使 3

元・天使のベニーは、大好きな恋人・ターナーと同棲中。
人間界の生活にも慣れ始めた矢先、ベニーの背中に翼が残っていることが発覚。
完全に“人間”に成りきれなかったベニーは瀕死の状態に陥ってしまい…!?
「君を、失いたくない」
切なる祈りが奇跡を起こす、完結巻!

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

世間知らずで、顔が良くて、歌声がきれいで、はだし。
天使様が地上に現れたとしたら、こんな感じなのでしょう。

『はだしの天使』は掟を破り天使でいられなくなったベンジャミンと靴職人の青年ターナーの物語。
息が白くなるような冷えた冬の日、天界を追放されはだしのまま公園のベンチに座る彼を保護したターナー。
天使を自称し、世間知らずな彼はお金も、靴も、シャンプーも知らない(しかも105歳らしい)。
ターナーは、そんな彼にベンジャミン(以下、ベニー)という名前を与えます。
そんなベニーにターナーのかけたひとことは「キミの靴を作らせてほしい」。

はだしのまま人界に堕とされたベニーが、人間として生きていくための一歩を踏み出すことを象徴しているかのようです。
靴が完成するまでの間ふたりは共に生活するのですが、この時間が終わってしまえば、ベニーは旅に出てしまう…。

野ノ宮いと先生、なんとこれが初めての単行本。
ベニーが最初に身に着けていた翼を通す穴の開いたシャツのデザインにもご注目ください。
ロマンティックな作品をお探しの方におすすめです。

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