まんだら屋の良太43

今日も良太は月子に下世話なちょっかい。月子のワキ毛を無理やり覗き込み、キレイに処理してあるのを見て残念がる。良太のみならず、村中はどいつもこいつも月子に好かんことをする輩ばかり。 現実を見据えながらも、白馬の王子様のような彼と草原で春風の様なおしゃべりを…なんて夢見てもいるロマンチスト月子は、良太に肩透かしを食らわせすぎて二度も大ケガをさせてしまう。親友久美子からもたしなめられ、月子は良太にあることをし元気を出させようとするが…

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  • まんだら屋の良太41

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    大晦日、夕月荘の湯に川の字で浸かる月子・久美子・直美のお馴染み三人衆。だが、今回はただの温泉ではない。月子は来年こそ久美子が下品をやめ、また直美が家出をやめてくれるよう、悪霊を洗い流すと云ういわくつきの風呂を30年ぶりに解放したのだ。 月子は淡々とその経緯と共に説教をするが、二人は私たちのどこが悪いのか、と反省の色もなくあがってしまう。もう遊んでやらない!と月子が一人で入浴を続けていると、なんと本物の男女の鬼が目の前に…!?
  • まんだら屋の良太42

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    想い人の良太と月子がそろって早退するのを横目に嫉妬したり、皆でプールに泳ぎにいっても母の監視の目が凄まじく、なかなか良太に近づけずイラつく後輩の翼。 その後まもなく思いがけず母抜きでのプール遊泳の機会に恵まれ、月子とお揃いのショートヘアにこっそりイメチェン!前回着られずじまいだったとびっきりのビキニを着て月子と並び、良太の目を錯覚させるのだった。
  • まんだら屋の良太43

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    今日も良太は月子に下世話なちょっかい。月子のワキ毛を無理やり覗き込み、キレイに処理してあるのを見て残念がる。良太のみならず、村中はどいつもこいつも月子に好かんことをする輩ばかり。 現実を見据えながらも、白馬の王子様のような彼と草原で春風の様なおしゃべりを…なんて夢見てもいるロマンチスト月子は、良太に肩透かしを食らわせすぎて二度も大ケガをさせてしまう。親友久美子からもたしなめられ、月子は良太にあることをし元気を出させようとするが…
  • まんだら屋の良太44

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    下半身のだらしない月子の親友・久美子は『帰るときくらいパンツをはけよ』と恋人テツに言われイラっとし、その足でデパートの下着売り場へ。 そこで同じ高校の2年生・久保川咲の万引き現場に遭遇し、警官の手からうまく逃がしたことで仲良くなり、九鬼谷へ手を繋いで帰ってきたのを良太たちに目撃される。 咲は男に失望した同性愛者で、月子もそのことを知っていたが、まさか久美子がその深みにはまるなどとは思ってもみず…
  • まんだら屋の良太45

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    クリスマスを前に、城南高校の女たちのゲスい隠し撮り写真が校内に出回って人気順位までつけられているという。自分の写真が人気1位と知り浮かれる文芸部の翼に、そんな後輩の翼がまたもや気に食わない10位の月子部長。 普通のカメラでは撮れない写真の出処を怪しんだ良太たちが捜索にあたれば、巨体女子・ドテラ姐率いる不良女子グループによって、ヤクザ集団・鬼頭組に売りさばかれていた。そして現状に至っては、写真部の女子達も巻き込まれてとんでもない状況にあることがわかったのだった…
  • まんだら屋の良太46

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    雪の降り積もるクリスマスイブ前日。月子と久美子は真っ裸で温泉へ、無駄美容~雪うさぎ!とぴょんぴょこふざけ飛び跳ねているのを、サンタに扮した良太、そして傘を差し通りがかった造船会社社長に見られてしまう。 夕月荘お得意様である社長は不景気で多額の負債を抱え、会社はかつて使い走りだった子会社に吸収。妻にも見限られ、自信満々だったすべてのゲームからいよいよ幕を引く決意をした、と翌朝月子の父に告げる。 そして久しぶりにきれいな月をゆっくりと眺め湯につかり、九鬼谷の騒がしいクリスマスパーティーと雪合戦を楽しむのであった。
  • まんだら屋の良太47

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    ごくまれにやってくる、良太のおんな恐怖症シーズン。月子・久美子に絡まれ吐き気がするのは勿論、お稲荷様の像やそこら辺の田んぼで農作業しているおんなたちまで、バケモノみたいで喰われそうだ。 そのうち村の風景をまたがるほど巨大な女体の幻覚に襲われた良太は、湯畑お祭りで木彫りの馬を作り勝手に奉納し、『天馬さま、この難儀を天空に捨ててきてください―』と祈る。そんな良太馬を見つけた月子は…
  • まんだら屋の良太48

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    良太・月子とその後輩翼は、翼のクラスメイト・姫谷愛子の実家が経営する、黒姫島の民宿へ。島までの同じ船には、愛子の兄・正道の同級生で高校を中退しヤクザになった孝彦も乗っていた。 親子で漁師だが事故で船を失い、父共々大ケガを負って思うように漁ができない正道に、孝彦は一緒に密輸をしようと持ち掛けるが断固断られる。 その日の夜、海龍の百穴という岩穴へ探検に行った月子・翼・愛子は、悪事を企てる孝彦のヤクザ集団と鉢合わせしてしまい…
  • まんだら屋の良太49

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    良太は月子と翼を誘い、九鬼谷に開店したうどん屋へ。新規客への味見で一杯ずつサービスしてもらいその味に感動した三人は、多忙な店主・新造の為しばらく店を手伝うことに。 ある日、月子たちと天月祭の準備を見物していた新造に、いかにも極道な男が親仁さん!と声をかけてきた。その実、新造はとある組の親分だったが、組が解散すると同時にひとり引退させられ、老いた母とここへ流れてきたのだ。新造に声をかけた組の手下の男は、敵組の残党が新造の命を狙い、九鬼谷に追ってきたと告げる…。
  • まんだら屋の良太50

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    月子の遠い親戚で、人気芸者百合奴姐さん宅の裏に住む、姫ダルマ作家の信が近ごろおかしい。 娘の志津花によれば、常々信と軽蔑しあっていた母・美江が亡くなって以来、信は深酒と同時に美江の幻覚をみて毎晩のようにうなされており、あまりに酷いので駆けつけると、本当に美江の怨霊が信の体にまたがって悪さをしていたというのだ。 志津花を放っておけない月子と良太は目立ってしょうがないダルマに扮し、家の外からこっそり様子を伺ってみると、志津花の驚くべき姿を目の当たりにし…!?
  • まんだら屋の良太51

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    月子の後輩・翼と電車で乗り合わせた良太は、翼が長府の水族館へ行くと聞き、デートだデートだとホイホイ付いていく。だが目的は、文芸部で本の制作取材のためのカブトガニと知ってガッカリ。 お盛んなカブトガニの様子を観察したのち翼が待ち合わせたのは、同級生の雅子。想い人の漁師・健を悪い密漁仲間から引き離すために助けてほしいと懇願してくる。その足で三人は漁の現場へ向かうが、健は雅子のことなどおかまいなしで…
  • まんだら屋の良太52

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    月子の夕月荘で板前をする岩井。彼はひとり息子・大輔と九鬼谷へ来て3ヶ月ほどだが、家がボヤに見舞われ、板場が多忙な三が日にもヤケ酒で飲み歩き非難される。 大輔を風呂に入れ寝かしつけ、何かと世話する心配な月子。岩井に話を聞けば、2年前に出ていった妻が温泉町で仲居をやっていると風の噂で知り、追って転々とするももう諦めてここで落ち着くつもりだとこぼす。 数日後、反省しきった岩井は夕月の新年会で、普段は出されないイノシシのボタン鍋を見事にさばく。 その味に感動したとある客が板前に会わせろ、ともの凄い剣幕で押しかけてくるが…
  • まんだら屋の良太53

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    湯けむりゆりかご湯川に流れ― 鯉のぼり舞う、新緑の九鬼谷。人気芸者・百合奴姉さんとその夫・野島の間に、いよいよ待望の男の子が誕生した!スムーズなお産のためうぶ湯をせっせと運ぶ良太、新たに始まった人間のドラマに感極まり涙する月子。その夜はとても月がまん丸で綺麗であった。まるでゆりかごの赤ん坊の様に、お湯にゆらゆら漂う、九鬼谷で生まれ育ったふたり…九鬼谷温泉艶笑騒動譚、遂に完結!

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