紫電改343(2)
昭和の時代、本土防衛に賭した343空の若きパイロット達。撃墜王・菅野直を筆頭に、彼らの生きた証をその圧倒的な筆致で余すところなく描く!
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米軍の日本上陸がもはや時間の問題となってきた、昭和十九年十一月。帝国海軍大佐・源田実は山本五十六の遺志を継ぎ、後に最強とうたわれる本土防衛の切り札「第343海軍航空隊」を設立。昭和二十年一月。戦闘三〇一隊長・菅野直、戦闘七〇一隊長・鴛淵孝、戦闘四〇七隊長・林喜重ら、帝国海軍屈指のエースパイロットが集結し、「第343海軍航空隊」は新たに「剣部隊」と命名される。そして彼らがパートナーを組む戦闘機こそ、零戦から「最強」を受け継いだ紫電改だった。 昭和の時代、本土防衛に賭した343空の若きパイロット達。撃墜王・菅野直を筆頭に、彼らの生きた証をその圧倒的な筆致で余すところなく描く! -
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昭和20年2月1日。猛将・菅野直率いる戦闘三〇一飛行隊「新選組」、知将・鴛淵孝率いる戦闘七〇一飛行隊「維新隊」、仁将・林喜重率いる戦闘四〇七飛行隊「天誅組」、そして橋本敏男率いる偵察第四飛行隊「奇兵隊」が集結。帝国海軍大佐・源田実が構想した最強の空の砦がついに完成した。それは同時に米軍との決戦が近いことを意味していた。硫黄島を陥落し日本本土を射程に入れた米軍は、次の攻撃目標を呉に定める。そこはまさに343空の本拠地・松山基地の目と鼻の先だった。戦史に刻まれる大空戦がまもなく始まろうとしていた。 昭和の時代、本土防衛に賭した「第343海軍航空隊」の若きパイロット達。撃墜王・菅野直を筆頭に、彼らの生きた証をその圧倒的な筆致で余すところなく描く! -
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昭和20年3月19日。攻撃目標を呉に定めた米軍は、呉やその周辺の軍事基地に迫ろうとしていた。本土防衛の任を遂行するため迎撃に向かった剣部隊。偵察部隊の活躍により、鴛淵孝率いる戦闘七〇一は互角以上の戦いを繰り広げる。しかし、次々と戦力を投入してくる米軍は、ガラ空きになった剣部隊の本拠地・松山基地を襲撃。この緊急事態に戦闘四〇七が急行。隊長の林喜重が奮戦するも機体に異常が発生してしまう。それを見逃さなかった敵エースパイロットのサザーランドがグラマンF4Fで襲い掛かる! 昭和の時代、本土防衛に賭した「第343海軍航空隊」の若きパイロット達。撃墜王・菅野直を筆頭に、彼らの生きた証をその圧倒的な筆致で余すところなく描く! -
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昭和20年3月19日。呉やその周辺の軍事基地に襲来する米軍を相手に、一歩も譲らない「剣部隊」こと「第343海軍航空隊」。しかし、物量に勝る米軍は次々と戦力を投入し、剣部隊の本拠地・松山基地上空で奮戦していた戦闘四〇七の林隊長は行方不明に。一方、菅野直大尉率いる戦闘三〇一は呉市上空で米軍を迎撃。最強の戦闘機と言われる紫電改の能力を余すことなく引き出し、米軍を圧倒。だがそんな紫電改にも意外な弱点があった。危険な弱点を抱えたまま、戦闘三〇一は米軍の2次攻撃を受けるのだった。 昭和の時代、本土防衛に賭した「第343海軍航空隊」の若きパイロット達。撃墜王・菅野直を筆頭に、彼らの生きた証をその圧倒的な筆致で余すところなく描く! -
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昭和20年4月。 「剣部隊」の新たな任務は、 「菊水二号作戦」における突撃路啓開任務だった。 「菊水作戦」とは、いわゆる特攻作戦で、 米軍の沖縄上陸とその進軍、そして制圧を阻止するために行われた。 菊水は南北朝時代に朝廷側に立って足利尊氏と戦った楠木正成の旗印に由来する。 圧倒的な物的戦闘力に勝る米軍の進攻を阻止する日本軍としては、 兵士一人一人の命を武器とした特攻しか他に手段がないとの結論に達したのだ。 そして、この特攻作戦には通常の航空機だけでなく、 特攻用に開発された兵器もあった。 ――――人間爆弾「桜花」である。 華々しい初陣を飾った第343海軍航空隊は、松山から鹿屋へと向かう。
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