ハツ恋は2度おいしい
美雲は引っ越しを余儀なくされ、お互いの気持ちを伝え合うことができないまま、二人は離ればなれになってしまう。聖は別れる間際、美雲に餞別として帽子をプレゼントする。
「これ餞別。待ってるから。美雲」
最後にそう告げられた美雲は、悲しい別れに涙しながらも、再会の約束を胸に抱き、日本を飛び立つのだった。
……それから数年後。
日本に帰国し、高校生となった美雲は猛勉強を経て、聖が通う進学校に入学。
あの日の約束を果たし、見事、聖との再会を果たすことができた。
夢見ていたのは、お互いに想いあい、しかしついに実ることがなかった、あの初恋に心躍らせた日々の続き……。
しかし、そんな美雲の目の前に現れた聖はというと……、
「脳細胞死んでんじゃねーの」
「なんでこの学校にしたの?バカなのに」
なんて毒づく超辛口&クールな男子に成長していて、あの頃の面影は全くなし!?
想像していた再会とのギャップにショックを受ける美雲は、さらに学校の勉強にもついていけず、入学早々のテストも散々な結果となってしまう。
「あの頃の聖ちゃんは一体どこにいっちゃったの!?」
しかし、意気消沈しながらも、追試に備えて早朝の教室で勉強をする美雲のもとに、聖が現れ勉強を手伝ってくれることに。
様変わりしてしまった聖との距離を測りかねる美雲だったが、垣間見える聖の優しさと昔の面影に少しずつ惹かれていく。
「私ずっとあの頃に戻りたいって思ってたんだよね」
そう告白する美雲だったが、
「俺はあの頃に戻るつもりはないから」
と聖に拒絶されてしまう。
自分が嫌われてしまったと落ち込む美雲は、自室であの日の約束と聖の言葉を思い出していた。
「これ餞別。待ってるから」
もうあの頃には戻れない。
美雲は別れの日に聖からもらった帽子を抱き涙する……と、その美雲の目にとびこんできたのは、帽子のツバの裏に描かれた簡素な英文だった。
「Look here」
聖が書いたであろうその英文、昔は意味がわからずにそのままにしてあったことを思い出した美雲は、その指示の通り帽子のフチを調べる。そこに書いてあった、昔の聖からのメッセージとは…?
このメッセージを見た瞬間から、二人のハツ恋は第2ラウンドに突入…!?
2度目のハツ恋、スタートです!
(担当より)
「初恋は実らない、という言い伝えがあります。
一説によると、初恋は恋愛経験ゼロの状態でスタートするので、成就する可能性が低いとかなんとか。例えるなら、レベル1で魔王に挑むようなものでしょうか。確かにそう考えると初恋を実らせるのはもう殆ど奇跡のような所業に思えます。
そんなものに固執するのは馬鹿馬鹿しい…そう思いつつも、私たちはついつい、初恋を特別なものとして扱ってしまいます。
それはきっと、初恋は2度と更新できない経験だからではないでしょうか。
これから生きる上で、人生最高の恋愛は、きっと誰にでもいつだって更新するチャンスがあるはずです。
だけど、初恋はそうはいきません。
私たちがどれだけ願っても、お金を積んでも、もう1度初恋を経験することはできません。
レベル1で魔王と対峙した、あのドキドキ、あの恐怖…そして一歩、歩みを進めたときに感じた誇らしさは、その時にしか感じることができないものです。
そしてもし、その主人公が魔王を倒し、ハッピーエンドを迎えられたら…そんな物語を一つ、先生、よろしくお願いします。」
とお願いしたら、ふかさわ先生がこんなに素敵な作品を描いてくれました。
そんな、奇跡のようなお話です。是非とも美雲たちの初恋の行方を、最後まで見守って頂けると幸いです!
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東野 美雲と今城 聖は、子どもの頃からの幼なじみ。中学生になっても周囲から公認カップルと言われるほどの仲の良さで、恋人になるのも時間の問題…だったはずが、なんと美雲の親の中国転勤が決定!? 美雲は引っ越しを余儀なくされ、お互いの気持ちを伝え合うことができないまま、二人は離ればなれになってしまう。聖は別れる間際、美雲に餞別として帽子をプレゼントする。 「これ餞別。待ってるから。美雲」 最後にそう告げられた美雲は、悲しい別れに涙しながらも、再会の約束を胸に抱き、日本を飛び立つのだった。 ……それから数年後。 日本に帰国し、高校生となった美雲は猛勉強を経て、聖が通う進学校に入学。 あの日の約束を果たし、見事、聖との再会を果たすことができた。 夢見ていたのは、お互いに想いあい、しかしついに実ることがなかった、あの初恋に心躍らせた日々の続き……。 しかし、そんな美雲の目の前に現れた聖はというと……、 「脳細胞死んでんじゃねーの」 「なんでこの学校にしたの?バカなのに」 なんて毒づく超辛口&クールな男子に成長していて、あの頃の面影は全くなし!? 想像していた再会とのギャップにショックを受ける美雲は、さらに学校の勉強にもついていけず、入学早々のテストも散々な結果となってしまう。 「あの頃の聖ちゃんは一体どこにいっちゃったの!?」 しかし、意気消沈しながらも、追試に備えて早朝の教室で勉強をする美雲のもとに、聖が現れ勉強を手伝ってくれることに。 様変わりしてしまった聖との距離を測りかねる美雲だったが、垣間見える聖の優しさと昔の面影に少しずつ惹かれていく。 「私ずっとあの頃に戻りたいって思ってたんだよね」 そう告白する美雲だったが、 「俺はあの頃に戻るつもりはないから」 と聖に拒絶されてしまう。 自分が嫌われてしまったと落ち込む美雲は、自室であの日の約束と聖の言葉を思い出していた。 「これ餞別。待ってるから」 もうあの頃には戻れない。 美雲は別れの日に聖からもらった帽子を抱き涙する……と、その美雲の目にとびこんできたのは、帽子のツバの裏に描かれた簡素な英文だった。 「Look here」 聖が書いたであろうその英文、昔は意味がわからずにそのままにしてあったことを思い出した美雲は、その指示の通り帽子のフチを調べる。そこに書いてあった、昔の聖からのメッセージとは…? このメッセージを見た瞬間から、二人のハツ恋は第2ラウンドに突入…!? 2度目のハツ恋、スタートです! (担当より) 「初恋は実らない、という言い伝えがあります。 一説によると、初恋は恋愛経験ゼロの状態でスタートするので、成就する可能性が低いとかなんとか。例えるなら、レベル1で魔王に挑むようなものでしょうか。確かにそう考えると初恋を実らせるのはもう殆ど奇跡のような所業に思えます。 そんなものに固執するのは馬鹿馬鹿しい…そう思いつつも、私たちはついつい、初恋を特別なものとして扱ってしまいます。 それはきっと、初恋は2度と更新できない経験だからではないでしょうか。 これから生きる上で、人生最高の恋愛は、きっと誰にでもいつだって更新するチャンスがあるはずです。 だけど、初恋はそうはいきません。 私たちがどれだけ願っても、お金を積んでも、もう1度初恋を経験することはできません。 レベル1で魔王と対峙した、あのドキドキ、あの恐怖…そして一歩、歩みを進めたときに感じた誇らしさは、その時にしか感じることができないものです。 そしてもし、その主人公が魔王を倒し、ハッピーエンドを迎えられたら…そんな物語を一つ、先生、よろしくお願いします。」 とお願いしたら、ふかさわ先生がこんなに素敵な作品を描いてくれました。 そんな、奇跡のようなお話です。是非とも美雲たちの初恋の行方を、最後まで見守って頂けると幸いです! -
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高校生になって再会を果たした美雲と聖。一度は終わってしまった初恋を成就させることを決意した美雲は、オリエンテーション合宿などを通して改めて聖への想いを強くする。そして聖自身も美雲への特別な想いを募らせる――。 そんな二人の前に、美雲が中学時代に、中国の日本人学校で一緒だった1つ年上の先輩、本郷千駿が現れ、美雲や聖と同じ高校に転入することに! 早速開かれた千駿の歓迎会では、聖と千駿のバスケ対決が勃発。 「もっと必死なヤツじゃないと俺は認めないよ」 「先輩関係ないっすよね?」 美雲を巡り、バチバチの二人で三角関係が勃発!? そんな中、期末テストを前に千駿の自宅で勉強会が開かれる。 そこで親友のまのかが彼氏と別れたことを知った美雲は、たとえ先のことがわからなくても聖への想いを貫くことを決意するが、その矢先に、昔、聖に彼女がいたことを知ってしまい……!? そして動揺する美雲に、千駿もまた、自身の決意を告白する。 「友達、卒業しようと思って」 美雲の恋路は、目を離せない怒涛の展開に――‼ 美雲と聖の小学生時代を描いた特別編も収録です! (担当より) 手前味噌になりますが、2巻に突入して、俄然目が離せない展開となってきました。順調に距離を縮めていた美雲と聖を見守っていた人にとって、1巻目のラストで登場した千駿というキャラクターがどう映るかはドキドキですが、千駿は、この2巻で大きな変化を遂げます。 そして美雲や聖も、大きな転換点を迎える必見の巻になっております。そしてうっすらと、美雲、聖、千駿以外の恋も進展する…かも? ぜひお楽しみください! -
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幼いころは両想いだったのに、その後離ればなれになり、高校生になって再会を果たした美雲と聖。一度は終わってしまった初恋を成就させることを決意した美雲だったが、美雲だけでなく聖もまた、美雲への思いを募らせていた。 聖は美雲を勉強会デートに誘い、その帰り道、幼い頃に遊んだ公園で昔を懐かしみながら仲を深め、夏休みになったら二人で遊びに行く約束をとりつけるのだった。 しかし、テスト終了後、絢香の誘いもあり、美雲たちは、海の近くにある絢香の兄が経営するペンションでのお泊まり旅行へ行くことに。千駿も参加する中、一行は海を満喫! そんな中、美雲は見知らぬ男性のナンパに遭遇。慌てる美雲だったが、助けてくれたのは見知らぬ女性だった。すっかり意気投合した二人は、別れた後、カフェでまたもや再会する。改めてお礼をしようとする美雲だったが、その女性が声をかけたのは……。 「聖くん…」 「有希乃先輩…」 それは美雲がずっと気にしていた、聖の昔の彼女だった。 心乱れる美雲は、その後聖から夏祭りに誘われるが、有希乃の存在を気にして誘いを受けることができなかった。涙する美雲に対し、千駿もまた決意を新たにする。 「そのお祭り 俺と行こう」 美雲、聖、そして千駿、それぞれのハツ恋が加速する――。 (担当より) 3巻に突入し、聖の昔の彼女、有希乃先輩の登場により三角関係がますますヒートアップ!今まで語られることがなかった聖の過去について明かされるとても重要なシーンもあり、それぞれのハツ恋も新たな局面に突入…! そして夏らしく、海、お祭り、お泊まり旅行などなど、見どころ盛りだくさんの内容になっております!ぜひお楽しみください! -
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聖の中学時代の彼女・有希乃の存在を知り動揺する美雲は、聖に対する気持ちの整理がつかないまま、千駿と一緒に夏祭りに行くことに。そしてその場で、千駿から想いを伝えられる……。 一方、有希乃に三雲への正直な気持ちを伝えた聖は、過去を振り切り美雲のもとへ駆けつけ、ついに美雲に告白する。しかし美雲の気持ちはまだ揺れ動いていて……? (担当より) 美雲、聖、千駿、それぞれのハツ恋が決着を迎える、第4巻がついに発売! 誰かを好きになる、というとてもシンプルで強い気持ちは、現実の世界ではそれほど単純には実を結ばない……それでもその気持ちにまっすぐに向き合ったキャラクターたちの想いが凝縮した、読み応えたっぷりの一冊となっています! そして実はこの4巻、その3人以外のキャラクターたちにも動きが見られる巻なんです……! それぞれのハツ恋の決着とともに、是非お楽しみください!
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