九龍ジェネリックロマンス 10
非日常に染まる日常でみるみる明らかになる記憶の断片。ついに、この九龍の正体も…? 似ているだけではない、令子と鯨井Bに秘められた謎も同様に…? 未来に向かうためには過去を知るべきで辛くどんなに苦しい過去だとしても。明日に向かう絶対の私の理想的なラヴロマンスを貴方に――。
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※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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切れかけの電灯、カビくさい路地裏、うるさい隣人。
そのどれもが何だか無性に懐かしく感じてしまう“九龍城砦”。
この作品はそこで働く男女のノスタルジックでビターなラブロマンス。
『恋は雨上がりのように』の著者・眉月じゅん先生の作品であり、
先生特有の繊細な心理描写と美しくもどこか儚げなヒロインは
本作でも私の心を掴んで離しません。
ガサツで無神経なあの人なんて、好きなわけない。でも少し気になってしまう。
そんなヒロインの葛藤だけでも、胸のざわつきが止まらないのに、
ノスタルジックな雰囲気が融合することでさらにグッときてしまいます。
ああ、なんて素晴らしきノスタルジックなラブロマンス・・・。
また、2人の恋が非日常を呼び寄せる展開も見逃せません!
これ以上はネタバレとなってしまいますが、
1巻を読んだが最後、続きを読まざるを得なくなってしまうので、ご注意を。
(私は徹夜で読みました。)