午後3時 雨宮教授のお茶の時間 1巻

「長く愛されるものには理由がある」……都心から少し離れた緑の多い街。その小高い丘にある大学・私立青葉学院大学。そこにイギリス文学とイギリスのお菓子を愛する教授がいた。その名は雨宮誠。たまに遊びにくる姪のサヤとともに、小腹が空く午後3時、今日はどんなお菓子を作ろうか?

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

ナルニア国物語のマーマレードロール、アリスのジャムタルト、ハリー・ポッターの糖蜜パイ。物語に出てくるお菓子って、どうしてあんなに美味しそうなんでしょう…!!
イギリスの文学とお菓子を愛する雨宮誠は、都心から少し離れた、緑の多い街の小高い丘の上にある私立青葉学院大学で教授としてイギリス文学を教えています。彼の妹とともに最近イギリスから日本へやってきて、来日まではイギリス人の祖母からお菓子やお料理の作り方を習っていた姪のサヤと一緒に、雨宮はときどき自宅でイギリスの素朴なお菓子を作っては、午後3時のおやつを楽しんでいるのですが、どうやら雨宮にもサヤにも痛みや悩みがありそうで…。
正に「かわいいイケオジ」という感じの雨宮教授と大人っぽさと子供らしさが同居するサヤ、そして、計って混ぜて冷やして忘れずに予熱して焼いて…と大忙しのお菓子作りとゆったりのんびりしたおやつの時間(おやつをいただくお部屋がまた素敵なんです)、とさまざまなコントラストが印象的なこの作品。作中には、イギリスのお菓子だけでなく、英国文学についても雑学満載なところも、読んでいて楽しいです。また、各話の終わりには出てくるお菓子を 作る材料と作り方もしっかり明記されていて、英国スイーツレシピブックとしても素晴らしく、個人的にお菓子作りが大の苦手な私でさえ作ってみたくなるほど。イギリス大好き!なanglophileには言わずもがなですが、いまだに「イギリスの食べ物ってまずいんでしょ?」と思っているみなさまにこそ読んでいただきたいです。濃い目に入れたあたたかいミルクティと是非ご一緒にどうぞ。

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