真夏のサイレン

【電子限定特典として、 描き下ろし漫画(1P)が付きます】
高校生の優弥は春海、遼、崇文の四人でキャンプ場に遊びに行った際、「ここにいる誰かにこっそり告白する」と突然宣言したが、その後、吊橋から転落して亡くなってしまう。それから10年が経ち同窓会で集まった三人は、あれは事故ではなく、この中の誰かが犯した殺人だったのではないかとお互いを疑いだす。そして、高校時代の話をする中で、優弥とそれぞれの本当の関係が明かされていき――。

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

高校時代からの親友同士、春海、遼、崇文。高校の同窓会で数年ぶりに再会した3人は、車で山中の別荘に向かい、本当は一緒にいるはずだった4人目の親友、優弥について語り始めます。「…なんで死んだのかなあいつ…」。高校最後の夏に起きた事件の謎がここで解き明かされる――。

高校生最後の夏、春海、遼、崇文、そして優弥の4人で行ったキャンプ。そこで優弥は橋から転落して意識不明の重体となり、その後、3人のもとに彼の死の知らせが届きます。優弥が一番大事にしていた幼馴染の春海、優弥と体の関係をもっていた遼、優弥が生前「俺、お前のこと好きだもん」公言して憚らなかった崇文。一体誰が優弥と最後に会って、彼の死に関わっていたのか……。サスペンスフルな展開に目が離せなくなってしまいます。3人それぞれの主観から語られるエピソードによって、徐々に真実が明らかになっていくという構成は、ミステリ好きにとってもたまりません! イチャラブ要素はすくなめですが、4人の間での恋情のもつれや優弥の死の真相にも惹きつけられて、ページをめくる手が止まりません!

『道頓堀フライングジーザス』(竹書房)や、『星に落ちる絵筆』(竹書 房)など、甘キュン系作品の名手として知られる櫻川なろ先生。4人の男の心の裏側までをも描いた本作はまさに新境地。見るものを陶然とさせる美しい絵柄と、触れなば壊れん危ういムードに酔いしれてください!

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