アダムの肋骨

遊園地ドリームパークで着ぐるみのリッキーとして

働いている広瀬悠真は、誘拐犯から子供を助けた日の夜、

誘拐犯を捕まえてくれた色織一羽と

社員寮のルームメイトになる。

穏やかでよさそうなヤツ、そう思っていたのに、

翌朝目覚めたカズハは「俺たちこういう関係だっただろ」

といきなり濃厚なキスをしてきて!?

なんだか昨日とは別人みたいで!!?

一羽の中に生きる繊細なカズハに、強引なレイ、

そして--…

みちのくアタミが贈るエッチも嫉妬も

複数倍のマルチプル・ラブ誕生!!



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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

『レッドベリルにさよなら』(フロンティアワークス)、『腐男子高校生活』(一迅社)、『はじまりはナカから』(ジュネット)などなど、シリアス、ギャグ、エロと様々なジャンルを横断し、そのどれもが一級品というみちのくアタミ先生が、多重人格をテーマに描いた BL、面白くないはずがないです。
表紙には艶かしく乳首に舌を這わせる眼鏡男子、意味深なタイトル……逆に読まずにいるほうが難しい!

多重人格者の色織一羽は、カズハ、レイに加えてその他5人、全部で7人の人格を持っています。その中でも表に出ることが多い人格であるカズハとレイが、共にルームメイトの広瀬悠真に惹かれたことから奇妙な三角関係が始まる。

穏やかな性格で人当たりが良いカズハと、少し意地悪だけど繊細で放っておけない性格のレイ。どちらも魅力的で、悠真の心だけでなく体も2人(?)の間で揺らいでしまいます。体は同一人物なのに人格は別人なので、不思議な背徳感が……。
そして、カズハとレイが別人格と認識しつつも求められると拒めない、悠真のほだされ上手さにキュンキュンしてしまいます。そしてベッドシーンはさすがのみちのく先生クオリティ。
くて美しくてエッチで、もう最高です(語彙死)。

カズハとレイの両方が気になってしまう悠真ですが、解離性同一性障害(多重人格)を治すには、人格を統合していかないといけません。つまり、他5人の人格はもちろん、カズハかレイ、どちらかも消える運命にあるのです。
物語中盤くらいまでは「合法二股おいしいです(^q^)」とニコニコしながら読めるのですが、後半は……とにかく辛い。
でも、そんなずっしり感も、クライマックスで綺麗な涙に昇華され、最終的には「読んでよかった」という感想しかありません……!(語彙絶滅)

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