シャングリラの鳥II【単行本版】

心(ここ)には、一人入れる空きがある…ってこと?性を謳歌する男娼達の楽園シャングリラに、試情夫として雇われたノンケのアポロ。専属となった男娼のフィーに仕込まれるが──奔放な彼が抱える暗い過去。どこか不安定な様を見せるフィーが気になり始める。「一度だけ、好きな女にするように触って」縋るように乞われたアポロは……。変わりつつある、フィーとアポロの関係。試情夫のルールである「イかせないこと、挿入しないこと、絶対に恋に堕ちないこと」この3つのうち、犯してしまったのは──?

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

美しい男娼たちが暮らす楽園のような島で、危うい魅力を持つ男娼の世話をするくたびれた色気漂うバツイチの男、そして夜な夜な繰り広げられる快楽の宴――私はこの島を吹き渡る風になって、ありとあらゆるカップルを見守りたい……!

とにかく、座裏屋蘭丸先生が描き出す“シャングリラ”が美しすぎて、上質な写真集や映画を見ているかのような幸せ感が味わえます。つらい設定が登場しがちな娼館ものですが、悲壮な雰囲気を感じないのも推せるポイントです。

そんな楽園において、暗い過去を匂わせるフィーは異色の存在。普段は他の男娼とじゃれ合い、快楽を謳歌していますが、客に暴力をふるい凶暴な一面を見せることも。そんな危うい男・フィーと、無表情の裏側に情熱を隠し持つノンケ・アポロのカップリングが、どこまでも正反対なのに「この2人は結ばれるしかない」という運命感に満ちていて尊い……。普通に暮らしていたら交わるはずのない2人なのに、なぜかいつか彼らは愛し合うに違いないと「分かる」んです(真顔)。

特に、性愛に一切興味がなさそうなアポロが、フィーの髪を洗ってあげるのが上手かったり、ベッドに潜り込んできたフィーを無 意識に抱き寄せちゃったりと、無自覚な女性慣れを見せちゃう感じが、いかにもノンケでたまらんです。男娼たちがキャッキャしちゃうのにも共感しかありません。「朴念仁ノンケ×魔性の男娼」という字面だけで白飯3杯は食べられますよね!

フィーを脅かす過去の罪、アポロが抱える空虚、そしてシャングリラに忍び寄る危機――様々な謎やドラマを孕みながら物語は進んでいきます。高いストーリー性と読み応えを求める人に読んでほしい作品です!

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