君が僕らを悪魔と呼んだ頃(14)

その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。傷つけ、犯し、奪い尽くした……。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス!


街中に広まった過去の罪が、平穏を蝕んでいく。豹変する住民。暴走する正義。理不尽な迫害。それでも自らの罪と向き合い続けた斎藤悠介。岡崎 菫が語る最後の記録は、一つの問いを残して締めくくられる。“本当の悪魔とは、一体誰だったのか……。” これは、悪魔と呼ばれた男の、罪と罰の物語──。現代をえぐる最先端サスペンス、慟哭の最終巻!

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