チキンハートセレナーデ

セフレとして気軽な付き合いをしていた倉橋と松根。ある日、倉橋が勤める呉服店にお得意様と一緒に松根が訪ねてくる。普段、倉橋に見せる顔とは全く違う愛想のいい松根をからかっていたが、お得意様が彼のお見合い相手だと知る。その後も松根と関係を続ける倉橋だったけど――…?  【愛されたいから、愛したい―――】

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

超ナルシストのハイスペ証券マン✕ツンデレの定食屋店員の恋を描いた『恋ときどき、焼きサバ定食』や、純情青年✕小悪魔系40代の年の差ラブストーリー『仕立て屋と坊っちゃん』など、初期作品はコミカルな印象が強かった大島かもめ先生。しかし本作では、一見スマートなようで、いろんな痛みや諦念を抱えて生きてきた2人の男性の切実な心の交流を見事な筆致で描き出しています。

優秀な兄の影に隠れながらも「愛されること」を願っていた駿斗と、ゲイである自分を押し殺して結婚しようとしている央倫。互いに下の名前しか知らないセフレ関係にある2人ですが、上司の娘を接待中の央倫が駿斗の職場の呉服屋を訪れて、まさかのご対面を果たすのでした。それをきっかけに、一緒に遊んだり食事をしたり、さらには家に招いたりするようにもなり、もはや「セフレ」とは呼べない関係に。しかし、そんな2人の間に「見捨てられる恐怖」「世間体のための結婚」という壁が立ちふさがります。

「心の底から傷つくのはもうごめんだ」。いつの間にか“チキンハート”になってしまった2人の絶妙な距離感ややり取りが、読み手の心をギューー―っと切なく締め付けます。決し て大げさではない何気ない仕草や言葉、表情で繊細なドラマを紡ぎ上げる、大島先生の大傑作と呼びたくなる作品です。

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