マリオネット師【第4巻】

人は財布に現金を入れる…人は財布に心を隠す…その財布に詰まった物語を抜いて食べてゆく男がいる…マリオネットを連れたスリ、九頭見 灯、前科0犯。
灯の姉、蛍が外科部長を務める九頭見病院。
ある日、その九頭見病院に一人の男が押し入り蛍を連れ出す。
斗賀刑事と灯は九頭見病院に駆けつけるが、灯の両親は犯人が灯の仲間に違いないと灯を責めるばかりだった。
一方、男は蛍に重症を負った強盗仲間の治療を強要するが、怪我をしていたのは蛍のかつての恋人、赤星だった。
赤星の傷は重く、即刻入院しなければ命が危ない。
しかし今は手持ちの僅かな器具で彼の命を繋ぎ止めるしか無い…。
僅かな手がかりを頼りに蛍の行方を追う斗賀と灯、赤星を強盗に手を染めるまでに追い込んだのは自分ではないかと自らを責める蛍。
果たして、灯は蛍を救出する事は出来るのか!?
その他、貸金業の両親の元で追い込まれてゆく子供の心を灯が救う「飛び立つ季節」、灯とみのりが片田舎の温泉で行方不明になったみのりの友達を救出する「旅芸人」などを収録。
「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第4巻!

小山田いく先生の当時の単行本コメント。
『「マリオネット師」3(前巻)で、いつのまにか、秋田書店から出していただいた僕の単行本も、40冊になりました。
本当に、いつのまにか…という思いです。
そしてこの、第4巻が41冊目。まだまだ、描きたいことが、山ほどある…この気持ちを忘れないために、これが一冊目の単行本のつもりで、また、長い路を歩ければ…と願っています。』

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  • マリオネット師【第1巻】

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    九頭見灯(くずみともし)は、家庭を顧みない両親、退屈な学校生活に嫌気が差し、スリに身を落としている。 ある日、灯は悪名高い政治家からスリを働く。彼の師匠・政二郎は危険を感じ、灯のスった財布を戻そうとするが、財布と一緒にスった手帳が原因でその政治家の秘書に殺害されてしまう。 灯は参考人として警察に呼ばれるが、河鹿川署の諸戸刑事は彼の境遇を知り、人形劇団「泡雲」に彼を紹介する。 以来、灯はマリオネットを相棒としたスリとなる。 マリオネットをつれた天才スリ師『九頭竜(くずりゅう)』が財布の中からドラマを盗む! 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第1巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『10年ほど前、当時の国電の車内で、一度財布をすられたことがあります。 幸い被害は二千円ですみましたが、いつすられたのか全くわからなかったのには、感心しました。 そしてそれからです。 東京に行く時は、胸ポケットにはダミーの財布を入れるようになったのは。 中にはスリが頭ふっとぶほどの悪口を書いた紙が入っているのですが…以来一度もすられないのです。おもしろくないな…。』
  • マリオネット師【第2巻】

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    九頭見灯(くずみともし)16歳…マリオネットを操るスリである。 人が財布にしのばせた喜びや悲しみ、恨みや秘密をスリながらも、いまだ前科0犯。 彼の境遇を知った諸戸刑事から人形劇団「泡雲」を紹介された灯は、彼に人形劇を勧めるメンバー達に反発しながらもその優しさに次第に心を開いてゆき、やがて灯と劇団「泡雲」を率いる桜辺一彦と妹の好子、そして「泡雲」のメンバー達は互いに協力し、力を合わせて共に困難に立ち向かってゆくようになり……。 マリオネットをつれた天才スリ師『九頭竜(くずりゅう)』が財布の中からドラマを盗み大活躍! 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第2巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『毎年11月になると、我が家のブロック塀の南側に、北にある道路をへだてた畑から、青虫(モンシロチョウの幼虫)が大勢やってきてサナギになります。 考えてみるとずいぶん不思議なんです。 連中はなぜ、10メートルほどもはなれた所に暖かい場所があることがわかるんでしょう? しかも道路をこえて数十匹で来るのです…。何か未知の能力を持っているようで…こわいよォ!!』
  • マリオネット師【第3巻】

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    人は財布に現金を入れる…人は財布に心を隠す…その財布に詰まった物語を抜いて食べてゆく男がいる…マリオネットを連れたスリ、九頭見 灯、前科0犯。 スリとしての生活を続けながらも劇団「泡雲」のメンバーと共に人形劇を演じるようになった灯だが、自殺しようとしたところを灯が救った女子高生、生方みのりには少々振り回され気味の毎日。 殉職した諸戸刑事の後輩である斗賀刑事と灯の姉、蛍はそんな皆を優しく見守る。 ある日、劇団泡雲の前に現れた一人の男…彼はかつて「マリオネットの神様」と呼ばれた人形使い、相馬一同だった。 実は彼は家出をして東京に出て行った息子の俊六を探しに来ていたのだ。 俊六が裏の世界に入ろうとしている事を知った灯はそれを止めるため俊六と相まみえる事となってしまったのであった…!! その他、泡雲メンバーが雪の中での殺人事件に遭遇する「純白の舞台」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第3巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『僕は、バイクの免許も自動車の免許も持っていません。 なぜか、危険物取扱者の免許があるだけです。 もともと歩くのが好きですし、健康のためには、このままの方がいいと思うのですが、〆切間際に原稿を、三キロ走って郵便局に届ける時だけは、自動車の偉大さが身にしみるのです。』
  • マリオネット師【第4巻】

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    人は財布に現金を入れる…人は財布に心を隠す…その財布に詰まった物語を抜いて食べてゆく男がいる…マリオネットを連れたスリ、九頭見 灯、前科0犯。 灯の姉、蛍が外科部長を務める九頭見病院。 ある日、その九頭見病院に一人の男が押し入り蛍を連れ出す。 斗賀刑事と灯は九頭見病院に駆けつけるが、灯の両親は犯人が灯の仲間に違いないと灯を責めるばかりだった。 一方、男は蛍に重症を負った強盗仲間の治療を強要するが、怪我をしていたのは蛍のかつての恋人、赤星だった。 赤星の傷は重く、即刻入院しなければ命が危ない。 しかし今は手持ちの僅かな器具で彼の命を繋ぎ止めるしか無い…。 僅かな手がかりを頼りに蛍の行方を追う斗賀と灯、赤星を強盗に手を染めるまでに追い込んだのは自分ではないかと自らを責める蛍。 果たして、灯は蛍を救出する事は出来るのか!? その他、貸金業の両親の元で追い込まれてゆく子供の心を灯が救う「飛び立つ季節」、灯とみのりが片田舎の温泉で行方不明になったみのりの友達を救出する「旅芸人」などを収録。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第4巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント。 『「マリオネット師」3(前巻)で、いつのまにか、秋田書店から出していただいた僕の単行本も、40冊になりました。 本当に、いつのまにか…という思いです。 そしてこの、第4巻が41冊目。まだまだ、描きたいことが、山ほどある…この気持ちを忘れないために、これが一冊目の単行本のつもりで、また、長い路を歩ければ…と願っています。』
  • マリオネット師【第5巻】

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    「あたし、死んじゃったの、灯さんがあまりも冷たいから・・・」、「本当に・・・本当に好きだったよ灯さん」・・・真夜中の電話の後、みのりが姿を消した。 そんなある日、とある河川敷で黒焦げになった女性の遺体が見つかる。 ニュースは女性をみのりではないかと報道していた。 現場に来た灯は同じく現場に来ていたみのりの同級生から、みのりがある日、男に追われていた通りすがりの外国人女性に助けを求められていたことを知る。 俊六と共に女性を追っていたという男を辿ってゆく灯。 やがて灯は男が暴力団「六七ハチ組(むなはち組)」の者であることを突き止め、追い詰める。 むなはち組が隠し持っていた武器、弾薬に爆破のタイマーを仕掛けた灯は男の口から「みのりがまだここに生きて監禁されている」ことを聞かされるが…タイマーは既に時を刻んでいた! 果たして、灯と俊六はみのりを救えるのか!? その他、カルガモを通してのバードウォッチャーとの触れ合いを描いた「七色の森」、霧の中で起きた連続殺人事件に灯が挑む「霧の人形伝説」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第5巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『先日、しばらく見なかった悪夢を、久しぶりに見てしまいました。それは、寝る前の仕事の続きをやっている夢なのです。見事原稿が完成したとたん、目がさめる… ああ、その瞬間の脱力感。その時だけは、石の下のワラジムシにでもなってしまいたいっ!!──本気で思うこともあるのでした。』
  • マリオネット師【第6巻】

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    九頭見 灯。 マリオネットを連れたスリ。財布につまった色とりどりの物語を抜いて食べて行きながらいまだ前科0犯・・・。 灯の元に送り付けられた差出人不明の手紙。 封筒の中には灯がスリを働くところを撮影した写真が入っていた。 灯はバードウオッチャー・堤まりもの協力を得て、カラスを使って灯を尾けていた男を捕らえるが、それは新たな恐怖の序章に過ぎなかった・・・。 ある雨の晩、スリ仲間のたちきり竜二がズタズタに刺された状態で発見される。 傍らには灯に似せた穴だらけの人形。 灯は何者かが自分を狙っていると手懸かりを探し出すが、その間に今度はみのりが狙われたのであった。 間一髪でみのりを救う灯だったが、その時、敵の魔の手は姉・蛍をはじめ九頭見家全体に及ぼうとしていた・・・! 男が九頭見家を狙う理由は? そして灯は蛍を、家族を守りきれるのか? その他、電車の中で灯が出合ったのは既に世を去った友人たちだった...「幽霊電車」、海上を遺体となって漂っていた美しい女性は灯のかつての同級生だった...「水中花」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第6巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『最近、歴史に凝っています。江戸時代の風俗や事件の記録などは、特におもしろいし、漫画の参考になることも、しばしば見つかるので、実益をかねて楽しめるのです。 今は昔のスリのことを知りたいのですが…よい本があったら、どなたか教えてください!』
  • マリオネット師【第7巻】

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    それは、出会ってはいけない二人の男が出会った事から始まった…。 ある日、俊六とみのりが歩いているところに見知らぬ男が現れ、灯宛の手紙を預けた。 「どうせろくでもない内容だろ」俊六が手紙を開けようとしたところ手紙が爆発。 これを灯に知らせに走ったみのりも姿を消した…。 折しも台風の接近で街は荒れ模様に。 「泡雲」と親交のある人形劇団「エレボス」の倉庫も川の氾濫の影響を受けそうになり、連絡を受けた桜辺たち「泡雲」のメンバーは荷物の運び出しを手伝いに出向くが、その倉庫の隅で桜辺はエレボスを辞めたはずの佐野を見かける。 桜辺は不審に思い声をかけるが、振り返った佐野の手にはナイフが握られていた。 行方がわからなくなった桜辺を探す泡雲のメンバーたち。 その前にもう一人の男が現れる。 その男、「手長ウサギ」こと宇佐美 元。 彼は佐野が持っていた爆薬を使って、灯たちに復讐しようとしていたのだ。 台風に翻弄される中、灯と宇佐美が相まみえる。果たして灯の、そして劇団泡雲の運命は!? その他、灯、好子、みのり、俊六が再び共に歩き出す「V(ファイブ)」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画の決定版! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『本巻の「修羅と緑」のもとになる漫画を描いてから5年。その時、資料にとサボテンを買ってから、少しづつ買い足して、今は7種、10株のサボテンを育てています。信州は寒いので、気を遣って育てているうちに、Vのような装置なしでも、何となくサボテンのきげんがわかるようになった今日このごろです。』
  • マリオネット師【第8巻】

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    街はドラマに満ちている。 人は秘密に満ちている。 その秘密を抜いて行くスリがいる。 九頭見 灯、人形使い。前科0犯。 風のように近付き、風のようにさりげなくスる女スリ、風のルウこと風無草 留宇。 彼女は灯と間違えて俊六にスリ勝負を挑み、灯に止められた事がきっかけで灯に好意を抱くようになる。 ある日、花屋でシクラメンを見つけ、それをそっと灯の家の前に置いてくるルウ。 それはただの無垢な乙女心だったのだが、それを利用しようとする者がいた。 灯がシクラメンの鉢に気付き、手を伸ばした時に鉢が破裂、周りに飛び散った液体はなんと濃硫酸だった。 咄嗟に身をかわし難を逃れる灯。 灯の話を聞いて怒り、ルウを探し出して激しく詰め寄るみのりだがルウには全く心当たりがない。 更に激しく詰め寄るみのり。 その時、ルウはみのりの背後から不審な人影が近付いてくるのを見る。 危険を感じたルウが取った行動は!? 灯は二人を守れるのか? その他、恵まれない家庭で必死に妹を守って生きる少年に劇団Vが送ったクリスマスプレゼント「街路樹」、かつて毎年「泡雲」で来ていた雪山のロッジ、その新しいオーナーに忍び寄る影「飛雪秘話」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第8巻! 小山田いく先生の当時の単行本コメント 『この8巻には偶然、動物や人の命をテーマにした話が、数本入ってしまいました。最近新聞を読むたびに、命をモノとしか見ていないような事件が目につくからかもしれません。そんな風潮を悲しいと思う好子や九頭竜を描きたかったからかもしれません。』
  • マリオネット師【第9巻】

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    街はドラマに満ちている…人は秘密に満ちている… その秘密を抜いていくスリがいる… 人形使い、九頭見灯、いまだ前科0犯… 偶然のように見えた出会いだったが…実は…。 街で落とした荷物を拾った事から俊六が知り合った美しい女性、精霊田礼。 礼は俊六が劇団Vの話をしたところ「田舎にある亡父の家に脚本に使えそうな資料が沢山保存してある」という。 俊六はデートの誘いでは?と訝しがるみのりを連れて礼の家を訪れる。 そこは膨大な資料が積み上げられた古民家だった。 気味悪がるみのりをそっちのけに資料に夢中になる俊六。 帰り際、礼の車が故障し、その家に泊まる事を余儀なくされる俊六とみのり。 その時、闇が二人の前で口を開く…。 その他、かつて名を上げた老スリの見事ながらも悲しい引き際…「疾風のダイ」。 かつて共に医師の道を目指した幼なじみと再会した灯、その胸に去来するものは…「幼なじみ」。 街中でばったり会った非番同士の蛍と斗賀、二人でのんびりするはずが思わぬ事件に巻き込まれる「ふたつの非番」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第9巻! 小山田先生の当時の単行本コメント 『僕は昔から、時折、夢で見た光景をマンガのアイデアに使っています。 ここに収められた「幼なじみ」の話も、実は、夢で見た話をアレンジしたものなのです。-ただ、夢の中では、もっとずっと気の利いたオチがあったはずなのに…それが、どうしても思い出せずに、この話になってしまいました。 …夢で見た最高のオチ(!)、あなたはどんなもんだと思いますか?』
  • マリオネット師【第10巻】

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    街はドラマに満ちている…人は秘密に満ちている… その秘密を抜いていくスリがいる… 人形使い、九頭見 灯、いまだ前科0犯…。 ある日、灯と俊六の元に奇妙な手紙が届いた。 好子のアパートの大家に見せるとそれは「赤紙」- 充員召集令状だという。 かつて、戦争中に大勢の人々を戦場へと送った忌まわしい手紙だ。 その手紙が何故、今我々のところへ…不可思議に思いながら家へ向かう灯たちだったが、そのあとをつけてきた軍服の男たちに襲われてしまうのだった! 連れ去られる灯と俊六。 果たして、男たちの目的は!? 灯たちは無事脱出する事が出来るのか!? その他、女スリ「風のルウ」に声をかけてきた女性、彼女はある事件でルウに恩を感じていたが実はその事件こそがルウをスリの道に走らせた…「6年目の幸運」。 犬や猫が惨殺される事件が発生。その凶刃はやがて人に向かい、みのりに危機が…「“X”ザ、リッパ―」。 ある寺の住職が残した宝物を巡り、奇怪な事件が起こる「火車」など。「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第10巻! 小山田先生の当時の単行本コメント 『この巻には、落ち着いて描けたせいか、気に入った作品が多く収められています。「反逆水路」「雨宿り」「火車」などが自分では好きなのですが…特に「火車」は、小さなころ何かで読んだ火車の伝説が、とても怖かった思いがいまだに残っていたので、ぜひ…と思って描いた物です。みなさんはどう見るでしょうか。』
  • マリオネット師【第11巻】

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    淀みなく流れる街の“時間”にはさまざまな秘密が浮き…また沈む。 その秘密を抜いて行くスリがいた。 九頭竜と呼ばれる人形使い。前科0犯。 1年待ってほしい。1年たったらルウや好子さんとくらべて…そうみのりに言われ、自らもスリから足を洗うことを決意した灯はスリの神様と呼ばれる三ツ池伝造の口利きでシマを他に譲り、スリの世界を離れる。 しかし安堵もつかの間、灯の周りに新たな事件が起こるのだった。 灯たち人形劇団V(ファイブ)を常にサポートし励ましてきた斗賀刑事が姿を消したのだ。 灯は消息を探ろうとするが、彼は既にスリの世界から身を引いたため、その情報網は使えない。 人形劇団Vの好子は灯が元の世界に戻らないように気遣い、自ら風のルウに情報提供を頼みに行くが、今度はその好子の行方がわからなくなる。 意を決し、もう一度“九頭竜”に戻って事件を追う灯。 だが、その灯の前に姿を現したのは思いがけない人物だった! その他、ルウと共に仕事をしていて瀕死の重傷を負った灯、その灯をめぐってのルウ、みのり、好子、それぞれの想いを描く「ひとつの愛し方として」、かつて忽然と姿を消したみのりの幼馴染をめぐる事件にみのりが一人で挑む「だるまさんがころんだ」など。 「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第最終巻! 小山田先生の当時の単行本コメント 『なぜ、この作品を描こうと思ったのか…、二年半描き続けて完結した今、ふり返ってみても、どうしてもそれが思い出せないでいます。たぶん、先へ先へ描くことで、毎日精一杯だったのでしょう。実際、今までで一番苦労の多い作品でした。けれど、その分、一番得たものも多い作品でした。何はともあれ、この作品が、僕は好きでした。』

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