きっと愛だから、いらない 4

吉良vs久世、円花をめぐる三角関係!?

ねぇ 吉良くん 
「さくらさんのこと 今も好き?」
独占欲なんて
病気よりタチが悪いわ。

チャラチャラして見える光汰の瞳の奥に隠された想いがあることに気づきはじめた円花。
その想いの先にいるのはバンドの前ボーカル・さくらで、光汰が初めて好きになった女(ひと)だと知った円花だけど、自分は自分の生き方で光汰の胸の中に残りたい、と思い…?

ついに余命のことを光汰に打ち明けようと心に決めるけれど――!

円花と光汰の出会いや文化祭でのラブラブエピソードも盛りだくさんの第4巻です。

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

あと一年しか生きられないと告げられた主人公・円花が、純粋に恋がしたいと思い、選んだのは一途とは程遠い学校一のプレイボーイ・光汰で…?

初恋を通じて誰かに恋をする楽しさや嬉しさを知っていく、まさに少女漫画の王道をこれまで描いてきた水瀬藍先生。けれどこの作品は、今までのキラキラしたまっすぐで純粋な恋と一味違います。両想いになって幸せだと感じる場面でさえ“切なさ”が混じっていたり、命の尊さや大切な人を失った苦しみなど、恋愛の枠を越えた大きなテーマが描かれています。
終わりが来ることを知ったうえで誰かに恋をするって、こんなに苦しいのか…と読んでいて悲しくなりましたが、円花の「好きな人と幸せな時間を過ごせる今この一瞬を大切にしたい!」という気持ちが伝わり、始終暗い気持ちにはなりませんでした。そしてちゃんと、誰かに恋をする楽しさを苦しい状況の中でも感じさせてくれるところが、水瀬先生の作品のブレないところだと思います。
過去や未来に様々な試練が待ち受けている中、二人はこれからどう歩んでいくのか…二人の行く末が気になる大注目の作品です!

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