猿の手 【単話売】 VII

「猿の手 猿の手 私の願いを叶えておくれ――…」
―――【猿の手】見てくれは干からびた猿の前足のミイラだが、それを手に入れた者は、どんな願い事でも三つ叶うという。ただし、相応の代償を引き換えにして―――。

「CASE.7 健一」
諸岡に憧れ、子分入りを志願した健一。
諸岡はそんな彼に猿の手を授け「誰でもいいから猿の手を渡し、願いが叶うか見届けてやれ。人間の欲深い汚い面が見えるだろう」と言う。
そこで健一は、夫の浮気に愛想を尽かし自殺を図る女性に猿の手を渡すのだが…。

鬼才・永矢洋子が人間の欲深さ、つかの間の幸福、そしてどん底を描く!!

『猿の手 VII』 収録

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