六代目山口組秘史 司忍と弘道会 2巻
六代目山口組を率いる司忍組長のルーツは、戦後の名古屋港を仕切った鈴木組に遡る。その鈴木組で若頭をつとめたのが弘田武志。後に弘田組を興し、司組長の親分になった人物だ。しかし山口組の傘下になった鈴木組は、昭和39年から始まった第一次項上作戦で警察による取締りが強化されて解散、弘田組に吸収された。この時、司忍を頭とする司興業が設立された。群雄割拠する名古屋で弘田組は実力を発揮、血で血を洗う抗争を繰り返し、その勢力を伸ばしていった。中京地区平定の最中に、三代目山口組・田岡一雄組長が死去、その跡目を巡って山一抗争が勃発。弘田組長は山口組と一和会との義理の間に挟まり、引退を決意、全てを司忍若頭に託した。恩師・弘田武志の意志を継承し、司は弘道会を立ち上げ山一抗争で奮闘、大きな戦果を挙げる。抗争にあっては武闘を、平時にあっては任侠道を貫く司忍組長の半生と、組長の社会不在を支えた若頭・高山清司との出会いを描いた任侠実録ロマン!
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