父の魂 (6)
南城丈太郎は意を決して最後のバット製作に取りかかった。病院に戻って欲しいという隼人の言うことも聞かず、命を削るように黙々とバットを作り続ける。「野球をやりたきゃ野球をやれ!ただし今日の父を忘れるでないぞっ。魂のバットを作る父の姿を!」ついに魂のバットが完成するも、この言葉を最後に丈太郎は絶命する。突然父を失い途方に暮れる隼人だったが、竜動寺の和尚・城之内輝に声をかけられる。城之内は全国の中学校から野球の才能に優れた生徒を集めて入試の特訓をはじめようとしていた。
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名門・中将学園を受験した南城隼人は、両親がいないことが原因で受験資格を失いそうになる。そんな折、かつて父の片腕として働いていたデブ松が戻ってきた。何とデブ松は日本一のデパート・織田百貨店の専務になっていた。デブ松は早速隼人の後見人になり、合格のための手助けをする。さらに、織田百貨店の専務を辞めたデブ松は南城バット工場を再建し隼人と共に生活を始める。ある時、織田百貨店社長の娘・令子がデブ松を訪ねてくる。実は二人は婚約していたらしい。一方、中将学園に合格した隼人を含む9人は、私設チームをつくり中将学園野球部との試合に挑む。野球部には東郷真樹がおり、再びライバル対決をむかえることに…
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