太陽が見ている(かもしれないから) 7

岬の楡への想いが気になって、不安でいっぱいの日帆。楡はそんな日帆に「俺はお前のなんだ?」と自分の気持ちを投げかける。一方、岬は楡からの言葉を噛みしめて…!! 3人の関係が大きく変化する第7巻!! 【同時収録】辛口が合うんじゃない?/〆切その後エッセイ

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

クラスメートの他愛もない話を聞いている時。クラスメートのコイバナを聞いている時。修学旅行の女子部屋で誰かと誰かが揉める時。
例えばそんな瞬間に、「周りと馴染めない」とか、「どうでもいい」とか、思ったことはありませんか?
いくえみ綾の描くマンガは、「本音と建前」で言う所の「建前」の部分の描写が繊細で見入ってしまいます。
この『太陽が見ている(かもしれないから)』は、実写ドラマ化で大人気の『あなたのことはそれほど』と同様に、人の心は複雑に揺れ動き、人間関係に対して繊細に反応することを丁寧に描いています。
このマンガの中心にいる楡(にれ)は、少しミステリアスで他人を拒絶するような態度を取りますが、物語が進んでいくと彼の取る行動も理解できます。とにかく彼のビジュアルや言動が、痛々しくも美しいです。

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