憑いてますか(8)
名女優の一周忌を記念した舞台、『河島アンナ物語』が上演される……となれば、主役に立候補するのはアンナ(=いまや女優霊)自身に決まってる! ――ドジっ娘・桃子をトップ女優にさせようと、これまで協力的だったアンナだけれど、この機会ばかりはライバルに。憑依される肉体・桃子の中で、「桃子自身」と「アンナの霊」が、ついに最終決戦を巻き起こすが……。霊界&芸能界サクセスストーリー、ラブと感動、涙と笑いの最終巻!
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※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい
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日本を代表する大女優アンナが急死。しかし主人公桃子には彼女の姿がはっきりと視えてしまい…。彼女に憑依された桃子は一時的に天才的な演技力を発揮し芸能界入りすることに。大女優幽霊アンナと女優の卵桃子が繰り広げるオカルトコメディです。
幽霊が元大女優という特殊な肩書を持つこの作品。なんといっても魅力はどこまでも図太いアンナの性格です。彼女の良心の裏には常に桃子の身体を乗っ取ってやろうという野望があります。そんなアンナに振り回されながらも嫌いになりきることができない女優の卵、桃子。ある意味利害が一致しているからこそ成り立っている関係かもしれません。
ホラーはめっぽう苦手な私ですが、この作品は楽しく読むことができました。彼女のような幽霊ならば、憑りつかれても楽しいかもしれないですね!しかし、身体を完全に乗っ取られるのだけはごめんです(笑)