はるかなビシ(3)

テニスラケットが風を切り裂き、気持ちよくボールをとらえる音、「ビシ」。尾藤修一と真の熱血兄弟は、この音に吸い寄せられるようにしてテニスに没頭してきた。はじまりはデコボコの空き地で、ネットの代わりには土管、ルールもテクニックもよく知らなかったけれど、体からあふれるくらいワクワクしていた……。練習を積んで参加した都内テニスクラブ対抗トーナメントで、修一と真は試合を重ねてレベルアップ。兄弟での決勝戦も夢ではないところまで勝ちあがってきた。だが、真の右ひじに違和感が! それは腕に強い負担をかけ続けることで起きるスポーツ障害、「テニス肘」だった。準決勝と決勝はひとまず延期され、会場は修一の訴えによって懐かしい空き地に決まった。さあ、舞台はととのった。決勝戦の前に天才プレーヤー・駿矢了と巨大ラケット使い・小川渉が立ち塞がる! 一球入魂テニスコミック、感動のファイナル・セットです。全3巻。

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