善意と悪意を見分ける権能を持って生まれた、ヘリア・ベイリー。祖父である国王アルフォンの寵愛、幼馴染の騎士ルヴァンの誓い、メイドのエリの献身……それらが彼女を守るはずだった。だが国王の崩御と共に全ては狂い出す。忍び寄る巨悪の影、消え失せたエリの善意。 身を守るため、ヘリアは自らも闇に染まる道を選んだ。 いつしか彼女はこう呼ばれるようになる。「稀代の悪女」。王国一傲慢で強欲な女、と。 そしてルヴァンもまた、真実を知らぬまま誓いを破棄した。全てを失ったヘリア。だが真実を明かせば、巨悪の矛先はルヴァンに向いてしまう。「あなたという光だけは、私が守り抜く」孤独な道でも、私の世界が闇に沈もうとも。 ルヴァン、あなただけは私が守ってみせる。 彼女の壮絶な叙事詩が、今、幕を開ける。
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ある王国の叙事詩【タテヨミ】
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