不安の種(3) 結の章
生ぬるい風、落下する不快感、背中に刺さる冷たい視線…。闇の種が発芽する時、非日常のモノ共が出現する!!
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皆様は霊感はありますでしょうか?
私は全くないのですが、それでも、普段生活している中で、言葉ではうまく表せないのに何か少し嫌だなと感じる場所や瞬間があります。
閉まり切っていない少し隙間が空いている扉や、高架下のトンネル、夜の公園などは何となく不気味に感じます。
実際にそこで何かを見たことはこれまで一度もないため、ただの気にしすぎで終わる話なのですが、今回紹介する本作品を読んだ後だと、不気味な予感は案外当たっているのかもと思わされます。
本作は数ページの短編ホラーが1冊にまとまっている作品で、日常で感じる不気味さに焦点が当てられており、学校や会社、いつも通勤に使っている道、自分の部屋などで、この世のものではない何かの存在が描かれます。
数ページの短編のため、スラスラ読むことが出来るのですが、読み進めるうちにじんわりと怖さが広がっていくようなイメージです。
タイトルも秀逸で、日常で感じる不気味さは正に不安の種であり、その種が芽を出すと日常は非日常へ変わっていきます。
不安の種が発芽してしまったとき、霊感のない私も非日常な出来事に遭遇してしまうのかもしれないと思うと大変 恐ろしく感じます。
普通のホラーマンガとは違った恐怖を体験したい方に是非読んでいただきたい1作となっております。
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