蜃気楼 分冊版
縁の名を語り俺の横で満ち足りた顔をして眠っている、この女は一体誰なんだ。縁が旅行に出かけたのはゴールデンウィーク直前の事だった。それから10日。俺の知っている縁は、まだ帰って来てはいない。全く面識の無い人間の名を名乗る事は出来ない。俺を訪ねて来たあの夜も迷いもせずに俺の名を呼んだ。臆する事も無く俺の腕に飛び込んで来た。まるで以前からの恋人の様に。まるで縁が乗り移ったかの様に。一体何時からこの女は自分を縁と思い込むようになったのだろう。俺は時々、縁は眼の前にいるこの女じゃないのかと錯覚しそうになる。俺は貪るように何度も何度も女を抱く。俺は何をしているんだ。この女からは縁の血の匂いがすると言うのに…!?
-
ジャンル
-
掲載誌
-
出版社
- 巻で購入 全2巻完結
- 話で購入 話配信はありません
※未発売の作品は購入できません
- 巻で購入 全2巻完結
- 話で購入 話配信はありません
蜃気楼 分冊版の関連漫画
蜃気楼 分冊版の関連漫画
「上住莉花」のこれもおすすめ
「上住莉花」のこれもおすすめ