影森家は屋敷に戻り、裏切者のアキオとそのツガイ ヤマノカミからイワンの情報を手に入れようとする。しかしヤマノカミに仕掛けられた罠が爆発しアキオは逃亡。それは過去に滅んだはずの西ノ村の仕業なのか――。一方、下界の東村勢力はユルを確保するため集会を行う。無知を装い参加したハナだったが、その集会場所がヤマノカミと同じ手口で爆破された中、峰山と遭遇し――!?まくれどもまくれどもまだ黒い幕。権謀術数ツガイバトル、第9巻!!
(C)2025 Hiromu Arakawa
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予想通り、すべてが予想外。 【特装版 同時発売!※この商品は通常版です※】 東村に単身乗り込み、東村の子供と偽アサの二人を誘拐したイワンはユルに伝言を残した。それは人質を盾にユルをおびき出す伝言だった。ユルは二人を助けるため、指定された場所の近くで張り込むが音もなく現れたツガイにさらわれてしまう!一方、分断された左右様はイワンとの戦闘に突入し、イワンの刀からユルの両親の血を嗅ぎ取り…!?虎穴に入るは我か敵か。勇往邁進ツガイバトル、第6巻!! (C)2024 Hiromu Arakawa
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腹は割る、底は見せず。 東村の集会を襲撃した西ノ村勢力。醍醐とそのツガイ「サドマゾ」によって東村側が蹂躙される中、先代田寺・ロウエイが突如参戦。連携により形勢逆転するも、あえなく取り逃がしてしまう。その後、マヨイガを訪れたアスマはロウエイに襲撃されるが、デラの仲裁で事なきを得、西ノ村に対抗する影森東村同盟を提案し――!?腹は割る、底は見せず。海千山千ツガイバトル、第10巻!! (C)2025 Hiromu Arakawa
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天に落つ、地から溢れる意の力。 会談を経て手を組むこととなった東村と影森家。謎多き西ノ村の情報を得るためヤマハおばあを訪ねにユル、ハルオ、ロウエイが東村へ。明かされるは東村の真実の顔、その長き歴史…。村民たちの純然たる悪意に直面したユルは今の東村を見て回り、東村との決別を叫ぶ。そこにイワンの行方を突き止めた知らせが届き――!?天に落つ、地から溢れる意の力。強肉強食ツガイバトル、第11巻!! (C)2025 Hiromu Arakawa
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山奥の自然に囲まれた村で暮らす少年ユル。
ユルには誰よりも大切にしているアサという双子の妹がいましたが、彼女はお努めと称して座敷牢のような場所で限られた人としか会うことが許されない存在でした。
そんな彼らが暮らす村は下界(村の外)から隔離されており、左右様という神が祀られ、移動は馬だったり近代文明とは縁がなさそうな平和な場所でした。
しかし、突然その平和は打ち破られます。
空にヘリコプターが現れ、銃を持った人間や謎の能力を持った少女が襲ってきたのです。
下界との調整役であるデラに助けられたユルは、自分自身の運命を知ってゆくことになるのですが…。
『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』の荒川弘先生最新作!ということで、誰しも期待値が高くなるかと思いますが、その期待を裏切らない面白さになっています!!
今回注目していただきたい面白ポイントを3つ挙げさせていただきます。
・衝撃の時代設定
時代物のような舞台設定だと思って読み進めたのですが、敵の襲来によって突然現代の物語であると解った瞬間に、そうくる!?とテンションがアガりました。
冒頭、ユルが空に引 かれた雲の線を「竜の屁」と言い、結界が破られる直前にユル達が「姿の見えない竜」について話しているのですが、恐らくは飛行機のことをそう呼んでいたのだと推測できます。
物語の冒頭で、既に彼らが隔離された世界で生きておりそのすぐ隣には現代都市が存在していたことを示唆しているのには、物語の緻密な設定を感じさせます。
・ハードな展開にコミカルなノリ
荒川先生の作品といえば、随所に散りばめられたキャラクターのノリの良さやボケですよね!
1巻の前半からから、村人が襲撃者に次々と殺されていくというかなりハードな展開になるのでになるのでではありますが、ユルやデラさんのやりとりに思わず笑ってしまいます。
ガブちゃんも敵キャラではありますが、コミカルなノリで憎めないキャラクターとなっています。
登場するどのキャラクターも個性的で生き生きとしており魅力的なところは「流石、荒川先生!!」と言うしかありません。
・物語のスピード感
「東の村で夜と昼が等しい日に、日の出を境に男女の双子が生まれた時、世が割れる」
という言い伝えから、「ツガイ」と呼ばれる存在の使役、敵対する一族と支援者など、色々なワクワク要素が出てきており、1巻だけでも次から次へと舞台が移って怒涛の展開となっています。
ですが、これから更に物語が膨らみ面白くなっていくであろうと予感させる展開ではありますが、まだわからないことだらけです。
最初からフルスロットルのトップスピードのため「何が起きているの!?」と思っている内に世界観に引きずり込まれてしまうのです。
「荒川先生、やっぱり凄い…!!」と誰しもが感じる物語、今後の展開に期待が膨らみます!!
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