浮浪雲(はぐれぐも) 108
生きる喜びを見失った老夫婦が最後に選んだ道は?…「晩秋の海」
自分をたらせ。雲の言葉の意味を考える男が辿り着いた答えは?…「たらす」
進むべき道、生きる道に迷える青年・青田にとって、浮浪雲は認めたくない存在なのだが…通算1000話となる「ひねもす」他、時に重厚に、時に軽やかに「人生」を描き出す全9話収録。
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ぐらり、人生が少し違って見えてきます。 唯一の生きる希望とは、浮浪に「あちきと遊ばない?」と声をかけられることだと常々言っていた老婆。死に際に、枕元に立った憧れの浮浪に老婆は言う「帰っとくれ!」その理由とは?……『乾物の味』。他、ほんの少し肩の荷が下りたり、隣に住んでる人の心配事がわかったり…昨日までの人生が少し違って見える全9編収録。 -
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世界はこんなにも豊かだ。人がいるから。 女房が病床にあるのに、隣の家の奥さんとヤッてしまった亭主…殺人事件に発展した夫婦間の本当の理由は…!?「女房の隣の横」 女房がある日突然姿を消した……原因は不甲斐ない自分のせいだと考えた男は…?「地女」 ひとり黙々と、自分の墓を掘る坊主がいる…なぜ?「墓穴」 ほか、 喜びと哀しみ、希望と絶望、沈黙と饒舌…… 今日を生きるヒントに溢れる全9編収録。 -
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人間の営みは、馬鹿馬鹿しくって、哀しい。 婚礼の前日に、一度だけ過ちを犯す花嫁の心理を描いた『狐の嫁入り』。 『跡継ぎ』で語られる、腹を痛めて産んだ我が子を抱けない女の覚悟。 「あちきはいつも女に愛想尽かされるんです」と笑う浮浪雲の爽快。『素泊まりの人』。 我が子の将来に絶望した母がとった、絶望的な“愛の形”とは? 『はぐれくも蛛』……… 魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。 全九編収録。 -
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人は、他人がいるから幸せで、不幸だ。 吉良邸の井戸で黄金の光を目撃した新之助が…!?「黄金伝説」。 浮浪雲のいいかげんさが、どうにも許せない青田師範がガツンと…!?「ぺにしりん」。 品川宿で保険金殺人が起きる!浮浪雲とカメさんの夫婦は…!?「生命金」。 最愛の母を喪った息子。死ぬのは悲しい。でも生きるのももっと悲しい……「慈悲」。 人と人が集まって街になる。人は人がいて笑い、人は人がいて泣く。 馬鹿で哀しい人間関係を描いた珠玉の全9編収録。 -
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一つ一つのセリフに真実がある。嘘がある。 「心ないようで、ある。あるようで、ない。いわば空(くう)なるものじゃ」 「西洋を妄信狂信は危険であるぞ」「医療は神にも勝る」 「オレの恋心はどうしてくれるんだよ。オレの絶望はどうしてくれるんだよ」 「おとうちゃんの命はおとうちゃんのものだけど、おとうちゃんだけのものじゃないよ。おかあちゃんのものだし、私のものでもあるんだよ」 「何事もだ、答えを出すことはないんだよ」 (すべて本巻収録のセリフより) 繰り返し読んでさらに深く、笑って読んでさらにさらに深く噛みしめる。人間のホントとウソ。馬鹿で哀しい人間が充満してる全9編収録。 -
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これぞジョージ秋山。これぞ浮浪雲。 「愛してる証拠に殺してやるんだよ」(第1話 鬼女房) 「(父上は)やっぱりお正月っぽい人だなあ」(第2話 四苦八苦) 「どいつもこいつも みんなそうじゃねえけ。金のために生きてんじゃねえかよ。嫌だ嫌だ。人間てえのは嫌だねえ」(第5話 修羅の穴) 「おめえ、自分に飽きちゃあいけねえよ。自分を好きになんねえとよ。誰からも好かれねえよ」(第7話 ぼんやり) 今こそ、こんな時代だからこそ、心震える魂のセリフが満載の全9話。 -
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つまるところ、人間誰もが孤独。 母が死ぬ夢を見た新之助。それが正夢になりはしないかと疑心暗鬼に…「赤い月」 大店の後家さんが、大奥を下がる時に天璋院様から頂戴した観音様が盗まれた! その犯人は…?「後家観音」 仲が良いと評判だった夫婦。だが、亭主が急逝。残された妻は…?「おしどり夫婦」 “人間とは…?”ということを改めて考えざるを得なくなる全9話収録。 -
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通算1000話突破の金字塔! 生きる喜びを見失った老夫婦が最後に選んだ道は?…「晩秋の海」 自分をたらせ。雲の言葉の意味を考える男が辿り着いた答えは?…「たらす」 進むべき道、生きる道に迷える青年・青田にとって、浮浪雲は認めたくない存在なのだが…通算1000話となる「ひねもす」他、時に重厚に、時に軽やかに「人生」を描き出す全9話収録。 -
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悩み惑い…それこそが生きるということ。 青年・青田に「生きる姿勢」を考えさせる一冊の書物。その中身とは?…「幸福療法本」 病に苦しむ子を医者に見せる金がない夫婦の最後の手だては?…「どろぬま」 年老いた両親の願いで、姪と婚約させられた男。だが、その縁談は…「縁談」 浮浪雲のひと言が、人気のない咄家を変えた…「わはは本舗」他、 市井の人々の人生を描いた全9編収録。 -
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漫画家50年。誰も描き得ぬ人生がここに! 妻子とうまくコミュニケーションがとれず、酒と薬に溺れる男の行く末は…「さびしい人」。 突然、年若の妻との別離を決めた大店の主。その真意は?…「ごめんね」。 悩める新之助に、父である浮浪雲が伝えたこととは?…「烏がなくから」。 財産目当てに色仕掛けで孤独な老人をたらし込む女。その目論見は?…「しょぼくれ」。他全9編収録。<生>が鮮明に見えてくる。 -
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死を悟った大店の主の遺言。そこに記されていた言葉は…「金比羅」 〈浮浪雲が死んだ〉という噂を耳にした男が、カメさんや渋沢先生に真偽を聞き回った末に…「おとしまえの海」 旅先で出会った二人の男。互いに60歳を過ぎた彼らが、人生を語るうちに…「旅は道づれ」 家に引き蘢りっきりの浮浪雲を引きずり出そうと試みる町奉行。やがて彼の胸にある感情が去来する…「出不精」他、〈生と死〉を考えさせられる全9編収録。 -
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連載44年、全1039話。堂々完結。 44年にわたり描かれてきた1039話の物語… そして、その中に散りばめられた言葉に、 一体どれだけの人間が揺り動かされてきたのだろうか? 漫画家・ジョージ秋山と主人公・浮浪雲の長い長い旅が終わる。 一日中、働き通しの母・かめさんの姿を見て、新之助とお花が感じたものは…『母様の日々』 浮浪雲と付き合いがあった女たちに取材する「よみうり屋」。彼女たちの<浮浪雲評>は…『さよなら』 突然、姿を消した浮浪雲。一体どこへ? 様々な憶測が飛び交うが…最終話『神隠し』他、全9編収録。
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