浮浪雲(はぐれぐも) 67

激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。

▼第1話/美味(おい)しい人々▼第2話/カメさんの事件簿▼第3話/風の子▼第4話/ちぎれ雲▼第5話/一円融合(いちえんゆうごう)▼第6話/出番ですよ▼第7話/寿三郎伝▼第8話/今どきの女房▼第9話/夜伽噺(よとぎばなし)
●登場人物/浮浪雲(品川宿、「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(浮浪雲の息子。真面目な少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか鋭い)
●あらすじ/ ある日、カメは三田村屋のおかみから、「夫の妾を世話したいのだが、だれかいい人の心当たりはないか」と尋ねられる。奇妙な頼み事に面食らったカメだが、おかみの熱意にほだされて引き受けることに…(第1話)。▼カメはある日、ずぶぬれの秋山堂を見かける。取りあえず、着替えと風呂を世話したカメは、秋山堂の口から「実は、見知らぬ者によって川に突き飛ばされた」という話を聞く…(第2話)。
●その他の登場人物/欲次郎(夢屋の番頭。実務に長けたやり手)、ごろ寝奉行(浮浪雲の友人。ズバリと事件を裁く迷奉行)、渋沢先生(博学多才な楽隠居。新之助らの良き相談相手)。

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