青い羽を持つ美しい妖精が、巨木に涙を落としました。妖精の住む森が、昆虫かいじゅうゲズラに荒らされてしまったからです。涙の願いを聞いたボノロンも、なぜか悲しい顔をしています。
実はこの妖精は、かつてボノロンと同じタスムン族の女の子だったユリシアでした。ボノロンとユリシアは一番の仲良しでしたが、ユリシアは病気でなくなり、妖精に姿を変えました。その時に、タスムン族の頃の記憶をなくしてしまっていたのです。
実はこの妖精は、かつてボノロンと同じタスムン族の女の子だったユリシアでした。ボノロンとユリシアは一番の仲良しでしたが、ユリシアは病気でなくなり、妖精に姿を変えました。その時に、タスムン族の頃の記憶をなくしてしまっていたのです。
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ある村に、タンという男の子がいました。タンのお母さんは仕事中も食事中も、いつもいねむりばかりしています。学校で先生にほめられた絵を見せてもいねむり。タンの大好物のオムレツも、いねむりして焦がしてしまいました。とうとうタンは泣き出し、お母さんなんて大きらい! と家をとび出し、“まぬけ杉”に涙を落としました。あらわれたボノロンは、その木がお母さんのいねむりの原因を知っていると言います。
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青い羽を持つ美しい妖精が、巨木に涙を落としました。妖精の住む森が、昆虫かいじゅうゲズラに荒らされてしまったからです。涙の願いを聞いたボノロンも、なぜか悲しい顔をしています。 実はこの妖精は、かつてボノロンと同じタスムン族の女の子だったユリシアでした。ボノロンとユリシアは一番の仲良しでしたが、ユリシアは病気でなくなり、妖精に姿を変えました。その時に、タスムン族の頃の記憶をなくしてしまっていたのです。
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妖精ユリシアのすむ森に遊びにやってきたボノロンとゴン。ボノロンは、ユリシアを見ると悲しくなると言います。そんな時は、ポケットに入れている青く美しい宝石を見つめます。そうすると、悲しみが消え、勇気がわいてくるのです。ボノロンはゴンに、この宝石の話をはじめました。それは、まだボノロンが小さかった頃のこと。よく泣く子だったボノロンをいつもなぐさめてくれたのは、同じタスムン族のユリシアでしたーー。
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フェネック王国の王様の座をかけて、フェネック3兄弟はかけっこをすることになりました。勝った者は次の王様になり、ビリになった者は国を追い出されてしまいます。一番小さい末っ子のショーンは、お兄さんたちに負けるのはわかっていました。ショーンがバオバブの木の下で涙を流すと、ボノロンとゴンがあらわれて、願いごとを聞きます。するとショーンは意外な願いごとを口にしますーー。
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ネグセドリのグウは、毎年訪れる湖が汚くなっているのを悲しんでいました。ゴミでいっぱいになった湖は、エサもなくなり、もう来年は来られません。たくさんの思い出がつまった湖なのに……。グウの涙はカウリの巨木を伝ってボノロンに届きます。ボノロンもゴミだらけの湖を見てびっくり。湖をきれいにするために、ボノロンたちはあるところへ出かけていき……。
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巨木のかげでお昼寝をしていたボノロンたち。晴れているのに、ふしぎと水のしずくが落ちてきます。なんとそれは木が流した涙でした。イヌカツラと呼ばれるその巨木には、飼い主のテオを待ちつづけて命を落とした犬のミックのたましいがやどっていました。木になってもまだ帰りを待つ、けなげなミックに心を打たれたボノロンは、あることを思いつきます……。
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パコはママのことが大好き。けれども、そんな大好きなママが隠れて泣いていることを知ります。きっと、パパが帰って来ないからだ! と考えたパコは、ボノロンにママを元気にするためのお願いをします。それは、「うその手紙」を書いてはげますこと。うそはいけないのではと、ボノロンたちは心配します。はたして、パコのママは喜んでくれるのでしょうか……?
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赤い羽根の小鳥ピオは、飼い主のアンのまくらもとで毎日歌っています。病気のため、一日中ベッドの中で過ごすアンにとって、ピオの歌は苦しみを忘れられるすてきな薬だったのです。 ところが、ある日突然ピオは歌えなくなり、家を追い出されてしまいます。 巨木の下で涙を流すピオの前にボノロンがあらわれます。大好きなアンのために、ピオは何をお願いするのでしょうか……。 《2005年》
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深い森の巨木の枝の上で、九官鳥のキューが泣いています。キューは、人のことばを覚えてまねるのが得意です。遠くはなれて暮らしている恋人同士のコロロとスララは、キューを介して、メッセージをおたがいに届けあっていました。ところがある日、コロロはスララのことばを勘違いしてしまい、ふたりは、はなればなれになってしまったのです。キューの涙であらわれたボノロンは、巨木をつうじて、コロロのゆくえをさがします。
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とても寒い北国の小さな村に、大きなリンゴの木がありました。世話をしているのは村の老人アプル。 けれども、このリンゴの木には花が咲かず、実を結ぶことはありません。 村人たちはくすりを使うことをすすめますが、アプルはかつてタネを渡してくれた旅人のことばを信じてことわり続けます。 しかし、いつになっても花は咲きません。 不安をおぼえたアプルは、リンゴの木に涙をおとしました……。
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ウミガメのター坊は、ひさしぶりにふるさとの「かめのこ島」に帰ってきました。ところが、美しかった島からは森がなくなり、枯れた巨木がポツンと残っているだけでした。 悲しくなったター坊は、島をもとに戻そうと木のタネを植えはじめますが、なかなかうまくいきません。 ター坊の流した涙で現れたボノロンは、島をもとの姿に戻す方法を知っています。けれども、それにはとてもつらい決断が必要でした……。
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いたずら好きで、うそばかりついてみんなを困らせている少年、テラ。 ある日、お母さんが大事に育てていたサルスベリの木を折ってしまったテラは、のら犬のしわざだとうそをついて逃げ出します。 やがて、出会ったボノロンに、「うそをついてもおこられない国があったらなあ」と話すテラ。 ボノロンはそんなテラを「うその国」につれて行くと言います。その国ではなんと、うそをついたらほめられるというのです。
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ケヤキの巨木がある村に暮らす、モックとお父さん。お父さんは、木で何でもつくれる、村一番の大工さんです。お父さんのような大工を目指すモックに、お父さんは仕事の心得を伝えていました。 ところが、そんなお父さんが病気でなくなります。大工の仕事をついだモック。けれども、村には石や鉄でできた家がたちはじめました。やがて村には木をそまつに扱う人が増えていき……。
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森の中に、サクサクの家と呼ばれる古い家がありました。この家に住むマーサは親のいない子どもたちを集めていっしょに暮らしていましたが、ある時、重い病気にかかってしまいます。 子どもたちはマーサの病気をなおしてほしいと願いますが、ボノロンには病気をなおすことはできません。すると、寝ているマーサから「ごめんね」という声がしました。ボノロンたちは、マーサの夢をのぞいてみることにしました……。
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「さかみち村」と呼ばれる坂道だらけの村に、ギルというらんぼうな男の子がいました。いつもひとりぼっちのギルは、自分と同じようにポツンと立つブナの巨木を訪れては、からだをぶつけて力くらべをしています。 ある日、巨木の葉っぱから涙のような水てきがおちます。けれども、あらわれたボノロンはギルのうしろすがたをじっと見つめるだけでした。 次の日、ギルの前に見たことのない男の子があらわれます……。
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山のおくにある大きな森に、ヤマザクラの巨木がありました。その根もとでは、ウサギのピートとタヌキのダニー、キツネのコックスが毎日のように演奏しています。3匹は森の人気者なのです。 ある日、王様が3匹をお城に呼び、ずっと眠ったままのお姫様を目覚めさせてほしいと願います。しかし、3匹が演奏をしてもお姫様は眠ったまま。 その帰り道、ダニ―とコックスがケンカになり、ピートの大事なフルートが壊れてしまい……。
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ポプラの巨木のまわりを流れる、きよらかな川。その川には、ビーバーのボニーが川の水をせき止めて作ったプールがありました。 リスのスックはボニーといっしょに、そのプールで森の仲間たちとあそぶのが大好き。ところがある日、木をかじり倒してしまったボニーを、仲間のリスたちが森から追い出してしまいました。 本当はボニーが心やさしいことを知っているスックは、ポプラの巨木の下で涙をおとします……。
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ゆうびんはいたつのお手伝いをしているアルト。はいたつが終わると、山の上のおばあさんのところに行きます。届ける手紙はないけれども、ひとりで暮らすおばあさんのために、肩をもんであげたり、楽しいお話をしてあげたりするのです。 もうすぐ村は、家族が集まる年に一度の村まつり。けれども、おばあさんの息子のカイからは手紙は届きません。アルトは村の巨木に、村まつりの日におばあさんとカイを会わせてほしいとお願いをしますーー。
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エノキの巨木のある山のふもとに住む女の子、ユア。 小さい頃に病気がちだったユアは、今もずっと両親のすねをかじりながら暮らしています。お手伝いをたのまれても、「わたしはからだが弱いから」と何もしません。 ある日、両親が「まよいのどうくつ」に入ったきり、帰ってこなくなりました。そこには、こわいかいぶつがいると言い伝えられています。 巨木の前で泣きつづけるユアの前に、ボノロンがあらわれます。
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深く長い谷をはさんで、トンガリ村とマンマル村という村がありました。ふたつの村をつなぐのは、2本のセコイアの巨木を使ってかけられたつり橋だけ。 トンガリ村に暮らすトトは、毎日この橋を渡ります。病気のお母さんのために、マンマル村の草原にしかない薬草を取りに行くのです。 ところがある日、それぞれの村の村長がケンカをして、橋をおとしてしまいました。困りはてたトトは、大つぶの涙を流しますーー。
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きたはらせいぼう
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ながやまごう
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