カタコイシーソー
大学進学を機に都会へ引っ越してきた壱成は、幼なじみの千紘と再会する。高校時代、とある理由から彼を避けていた壱成だが、千紘に特別視されたい気持ちは今も変わらずアタックを開始! しかし、千紘は何か事情を抱えているようで…? 再会からはじまる、幼なじみ同士のシーソーラブ!
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大学生になり幼なじみで一歳年上の千紘と再会した壱成。
壱成はルックスも頭もいいタイプ。しかし、常にその上を行くのが千紘でした。
久しぶりに顔を合わせた千紘は相変わらずいいやつで…。地元を出て久しぶりに会った千紘にかっこいい姿をみせるつもりが、慣れない都会に目を回してしまった壱成。
そんな彼のことも千紘は嫌味なくサポート。
なんでもできる千紘に負けず嫌いを発動させた壱成は、彼を見返すために千紘の特別な存在になろうと考える。
果たして壱成は千紘を振り向かせることができるのか―――!?
自分でも正体がわからないモヤモヤを抱えるあまり、走り気味に始まった壱成の恋。
壱成はクールなように見えて、かなり面白い男子でした。
遠くにいる千紘を見つけて手を振ってみたり、一緒に帰ろうと言われてうれしくなっちゃったり…。なんだよ!かわいいなあ!
千紘も各所で見せるさらりと自然なフォローが素敵でした!
序盤に描かれた、疲れている壱成に気を遣わせないように「俺が座りてえんだよ」と言いながらベンチへ向かったシーン。あまりのスマートさに感動してしまいました。
千紘、絶対自然にお年寄りに 席を譲れるタイプだな…。憧れちゃうぜ。
壱成と千紘はいわゆる幼なじみ。
きっと、お互いに相手を兄弟のようにも思っていたんじゃないでしょうか。
近くにいた分、恋愛関係に進むには普通よりもエネルギーが必要だったと思います。
特に千紘は、年上として慎重になってしまうところもあっただろうな…。
しかしそんなふたりだからこそ、まっすぐに感情をぶつけることができたのでしょう。
信頼関係がとても尊かったです。
好きな相手のために、どんな自分になりたいか。
相手のために何ができるか。
恋心を自覚しながら、少しずつ人としても成長していく姿が眩しい作品でした。
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