死にたがりだが腹は鳴る 8
家を飛び出した歩が、迷わず向かった先は二人の秘密基地。そこには、膝を抱えた少年の姿があった。少年を泣きながら抱きしめる歩。自分のために涙を流してくれる歩に、少年も特別な感情を抱く。夜の公園、並んでラーメンを啜る歩と少年。一時の幸せを感じながら、少年は「美味しいものを食べてから死にたい」と言った理由を歩に静かに話しはじめる。
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