吉祥寺少年歌劇

元宝塚歌劇団・雪組トップ娘役真彩希帆様 推薦!!
「この作品は何てリアルなのでしょう!!主人公・瑞穂、彼の言葉一つ一つに大きく頷く自分がいました。」

僕が娘役として舞台に立つ理由、それは君だったのです。

吉祥寺少年歌劇は「男子のみ」で構成される伝統の歌劇団。入団へは、付属の音楽学校への入学が必須である。
81期生の進藤瑞穂は、男役に憧れて入学したのに娘役と判定されてショックを隠せずにいた。
首席候補の白井寿に、娘役への不満をこぼすと、 「じゃあ早くやめろ」と冷たく言い放たれてしまい⋯。
2人はまだ知らない。その出会いは、互いを舞台の上へ導く運命だったのだと⋯⋯ーー!

自らの理想と、思い通りにならない現実の間で、少年達は己のすべてを懸けて夢の舞台を目指す。
舞台芸術を愛するすべての人に捧ぐ青春輪舞曲!

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スタッフおすすめレビュー

※ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい

「男子のみ」で構成される伝統の歌劇団、吉祥寺少年歌劇。
そこへ入団するために付属の音楽学校へ入学した進藤瑞穂(しんどう みずほ)は男役になることを目指していたのですが、娘役と判定されショックを受けます。
ですがライバルであり仲間でもある同期や先輩達の言葉によって、自分の道を見つけ夢の舞台を目指すのです!!

主人公の瑞穂は男役に憧れ入学したにも関わらず適正面談で娘役と判定されます。
逆に同期のサワは娘役に憧れていましたが、その体格から娘役を諦め男役を目指します。
ふたりはそれぞれ理想と現実の狭間で揺れ動き、どう心に折り合いをつければよいのだろうと苦しむのです。
そんなふたりに対し先生は
「骨や筋肉や肌質や…身長は理想通りには備わらないことの方が多いものです」
と話し、だからこそ自分の素質を美しく磨いていくことが大切であると伝えます。

歌舞伎の家に生まれながら音楽学校へ入学してきた白井寿(しらい ことぶき)。
娘役を嫌がる瑞穂に「そんなことならやめてしまえ」と言ったり、実力も才能もあり何もかもが完璧と思われていましたが、そんな彼もまた立ちはだかる壁の大きさに打ち のめされるのです。

どのキャラクターもそれぞれの物語が丁寧に描かれており、様々な想いを抱きながら舞台に上がることを目指し壁にぶつかり苦しむ姿はとてもリアルで心が震えました。
本当に吉祥寺少年歌劇が存在しているのでは!?とすら思えてきます。

こちら1巻完結となっておりますが、もっと読みたい!!と思わずにはいられません。

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