禁断の花魁 ~愛から生まれた復讐~

時は大正時代―――――。幼くして孤児となり物乞いとして暮らしていた幸(ゆき)。明日をもしれぬ生活の中で、その姿はガリガリに痩せ、死にかけていた。そんなある日、幸は、遊郭の女衒(ぜげん)である滝岡(たきおか)に拾われ、そのまま幻桜楼に売られてしまう。ただ、そこでは花魁の明里(あけさと)に気に入られ、禿(かむろ※遊女候補)となり、「ゆきじ」と改名して暮らすことになった。つかの間の幸せを感じていたゆきじ―――ところが数年後、母代わりであり、姉のようにも慕っていた明里花魁が何者かに殺害される! 茫然自失となるほどの精神的ダメージを負ったゆきじだったが、やがて花魁となって、明里花魁の仇(あだ)を打つことを心に誓うのだった―――。

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