三丁目の夕日 夕焼けの詩

昭和30年代に現代人の心のふるさとを追う珠玉作の数々。ある場所に腕利きの大工がいた。その職人芸たるや、立てた柱に後光がさすといわれるほどのもの。だが、世の中は高層建築の時代に変わり、彼の腕を発揮する場所もどんどん無くなっていく。そんな彼の元に、ある依頼があった。なんと宇宙衛星を木造で作ってくれというのだ(第1話)。他、魔術師、子役タレント、キャバレーのホステス、刀鍛冶、カメラマン…さまざまな場で活躍する“プロフェッショナル”たちの姿をコミカルに、またペーソスあふれるタッチで描いた、現代のメルヘン集。

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  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 21

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    いつものように忙しい鈴木家の大晦日。買い物に出かけたトモエさんは、商店街のくじで一等を当てる。賞品は大晦日から3泊の正月旅行。みんなで喜んででかけるのだが……
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 22

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    久々に鈴木一家は、父・則文の田舎へ里帰りする。そこでバッタリ則文の初恋の人に会う。息子の一平はその女性が母・トモエに似ていると言い出す。ある日、その女性が息子を連れて歩いていたのを見たトモエは、あまりにもその子供が則文に似ているので則文の隠し子ではないかと疑いを懐く…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 23

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    古くなり、手狭になった家を立て替えることになった川崎さん一家。ところが、家族それぞれが自分の希望を言うため、大工の三沢さんは大弱り。そんな折、奥さんの姉夫婦が無理して新築した家が原因で離婚する。これを知った川崎さんは、大工の三沢さんの人柄を信じて全てを任せることにする
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 24

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    「肥後守」は一平たち子供の宝物。昔は、この小さなナイフ1本で、エンピツも削れば、遊び道具までも作ったのだ。ある日、友だちのサブちゃんが、持っていた飛び出しナイフで大ケガをしてしまい、ナイフや刃物は親たちがら取り上げられることに…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 25

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    駄菓子屋&小説家の茶川さん宅にいる淳之介が倒れた。心臓が悪く手術をしないと命が危ないと医者に云われる。実の子供のように可愛がっていた茶川さんは、手術をさせたいのだが、親の同意書が必要と知り、行方不明の母親を必死になって捜すが…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 26

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    シゲルが子猫を拾ってくるが母親は飼うことを許さず、シゲルが学校へ行ってる間に捨てに出かける。その途中で占い師に「その猫は幸運を招く」と声をかけられるが本気にせず、捨ててくる。その帰り道、買い物をしているとラジオから今日、夫が面接に行った会社が火事になり、全員が死亡したというニュースが流れてくる。しかし、夫は生きていた。今朝、あの猫が夫の背広に粗相をしたために面接に遅刻して命拾いをしたのだ
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 27

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    年男は、恋人・真理の家に初めて行ったとき、好物のいちじくを出され大喜び。そんな彼に好感を持った真理の家の家族も温かく迎えてくれた。ふたりは幸せいっぱいだったが、結婚式も間近になったある日。真理はウェディングドレスを見に行った帰りに事故にあい死んでしまう…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 28

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    まだ、チョコをあげる習慣がなかった昭和30年代のあるバレンタインデー。栄子は、哲夫にチューリップの花束をプレゼントする。大学の研究員で勉強ばかりしている哲夫は、その花詞が「愛の告白」ということに気が付かない。そんな風に恋愛にうとく、ノンビリとしていて、どこか超然としている哲夫。そこに英子は惹かれていたのだ。その哲夫との仲がいっこうに進展しないのでちょっぴり英子が不安を感じていた時、20世紀最大の日食が東京でも見られる日が来る…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 29

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    高校三年の洋一郎は、夏期講習をサボったことで母親から「学歴がないと、お父さんのように万年係長よ!」と小言を言われる。父親にも説教された洋一郎は、父親に捨てゼリフを残して外に出た。すると、町で不思議な少女と出会う。そして、その少女の誘いで、今ケンカしたばかりの父親の過去を見に出かける…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 30

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    昭和41年。地方の高校を卒業した根子は、グラフィックデザイナーを目指し、東京の専門学校へ入学する。学校では年令はバラバラだが仲が良い同期の友達もでき、充実した日々が続いていた。根子もめきめきセンスを上げ、イラストレーターのバイトもするようになっていた。卒業の春、根子はひそかに想いを寄せていた仲間の森から、倒れた父の跡を継ぐため故郷へ帰らなければならなくなったと告げられる…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 31

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    東京タワーへの学校見学を楽しみにしている一平の姿を見て、鈴木さん夫婦は息子が幼い頃の日々を思い出した。幼かった頃の一平は神経質で食も細く、色々と心配させられることも多かった。加えて、生活もあまり余裕はなかったのだが、それはそれで楽しい日々であったと今では思う。そして、その頃ほんとうに幼かった一平にも、脳裏に深く残る思い出のメロディがあった
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 32

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    章太の家の食卓には、いつもおばあさん自慢の梅干しがあった。章太もよくこの梅干し作りを手伝ったものだった。そんな章太も成人して父親となるほどの長い月日が流れたある日。おばあさんは、数年分の梅干しと数々の思い出を章太に残して、天国へ旅発っていくのだった
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 33

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    鈴木一平の友人・ひろしは、寝る時には自分のふとんに入っていた湯たんぽが朝になると父親が持っていることに疑問を抱く。「それはね、湯たんぽが夜中に歩き出して、お父ちゃんの布団に入るからだよ」とおばあさんから教えられたひろしはさっそく友人の一平に話す…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 34

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    鈴木一平の友達・三郎はハムスターを飼い始めた。学校にも連れて行くほど可愛がっていたある日、ハムスターが野良猫に襲われ、死んでしまう。かたきを取るため、三郎と一平たちは野良猫退治に向かうが…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 35

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    角さん夫婦はポチという犬を飼っている。世話は主に奥さんがしているのだが、どういう訳かポチはダンナさんの方に馴ついていた。そのダンナさんが九州へ出張に出かける前日、ポチの具合が悪くなる。奥さんは夫から「獣医に診せろ」と言われて驚く。というのも、ケチで普段はポチのことなど気にもかけていない様な夫が、そんなにもポチのことを思っていたなんて意外だったからだ…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 36

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    おばあちゃんが、猫のモモとおしゃべりしていたと言うのを聞いて驚いた進一郎は、母に話すが「おばあちゃんは年だからモウロクしたんだろう」と相手にしない。そして、ある日。進一郎は、おばあちゃんが倒れたのを知らせるために猫のモモがしゃべるのを確かに聞いた…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 37

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    鈴木さんの家が一家揃って、妻・トモエの本家へ遊びに行く。一人息子の一平は、栗ひろいが出来て大喜びだが、どうも両親の顔色が冴えない。実は、今回の鈴木一家の訪問の目的は、お金を借りることだったのだ
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 38

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    長女ということだけで、すぐにお母さんから家の手伝いやらされるのを真美ちゃんは不満に思っていた。ある日、いつものようにお母さんを手伝って夕食の用意をしていると、突然お母さんから「自分がいなくなっても頼むわね」と言って抱きしめられる。何のことか分からず、戸惑う真美ちゃんだったが…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 39

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    浮田さんと岡田さんは、会社の帰りにバーで飲んでいた。なにやら浮田さんはニコニコしていて浮かれている。その理由を尋ねると、長男が結婚し、嫁と同居しているのだが、彼女とは気が合い毎日が楽しいという。彼女からプレゼントされたネクタイも自慢するほど。うらやましく思う岡田さん。岡田さんにも27歳になる息子がいるが、まだ結婚が決まらない。そこで浮田さんは岡田さんに気だてのいい、すみれさんを紹介する。早速見合いをしたふたりは、なかなか似合いのカップル。岡田さんも大喜びするが…
  • 三丁目の夕日 夕焼けの詩 40

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    電話が一般に普及していなかった昭和30年代。電報配達員、宇奈田早男は、様々な事情を持つ人々の所へ、日夜電報を届けている。そんなある日、夜中まで配達してぐっすり寝ている宇奈田のもとに、一通の電報が……

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