熟れた女の香り蒸す絶海猥習温泉街
第6話
会社をリストラされ何をやってもうまくいかず疲弊していた川田景郎。たまたま自身と同じ名前の島で温泉宿での住み込みバイトの募集を見つけ応募したのだった。都会の喧騒を離れ、田舎の温泉宿でリフレッシュがてら、と考えてのことだ。川田を雇った温泉宿『陽炎楼』では女将が川田の到着を待っていた。女将の胡蝶は熱っぽく憂いを帯びた目をし、女の匂い沸き立つこの世のものとは思えないほど美しい人だった。温泉バイトの業務内容は雑用が主でなかなかにハードなものだった。「のんびり温泉に浸かりながら働けると思ってたけど…甘かったなあ…」そんな川田に世話役を任されている仲居の蛍が一日の最終業務をして欲しいと声をかける。振り向くとそこには…一糸まとわぬ蛍の姿が…!「うわあああ!なにしてるんですか蛍さん!」川田の残された仕事とは蛍の背中を流すことだった…!常識はずれな業務に戸惑いつつ、蛍の身体を洗い終えると今度は自分が背中を流すと言って跨ってきて…!?戸惑うばかりの川田に蛍は意味深な言葉を紡ぐ…「川田さん…本当にこの島のことをなにも知らないんですね」「え?」「今夜は女将さんも接客しているはずだから…少し松の間を覗いて私たちの仕事を見学するといいですよ」
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